- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101252230
感想・レビュー・書評
-
それぞれの道を、それぞれの思考のもと歩み続けている人達が話す言葉は、
多様な示唆に富み、簡潔に要所を突き、本当におもしろい。
考えることの大切さも、自然と教えてくれる。
顔ぶれだけでなく、そういう意味でも稀少な、素晴らしい対談集。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに河合隼雄が読んでみたくなり
探していたところ、ものすごい対話集を発見。
山田太一、安部公房、谷川俊太郎、遠藤周作などと
対話してるので読んでみた。
河合隼雄という人は本当に魅力的な人で
以前、「こころの処方箋」を読んだときにも思ったけど
文章を読んで「あー、この人に会ってみたい」と思わせる人だと思う。
懐が広いというか、人をうわべだけで判断しないというか、
物事の本質を見ようとしている人だと思う。
この本の最初に書かれている
「読書のよろこび、語り合うたのしみ」を読んだだけでも
この人は信頼のできる人だと思ってしまう。
本は、個人的には前半の対話がとても心に響いた。
たとえるならば、「人生の知恵」がたくさんつまってる感じ。
物事をこのように見たり、考えたり、
切り捨てたり、大切にしたら、人生をより楽しく、
つまらないことに煩わせられることなく有意義に
過ごせるのではないかと思った。
河合隼雄の本は、これからもまだまだ読んでみたい。 -
河合隼雄さんといえば、文化庁長官もつとめられ、
また日本に分析心理学や箱庭療法を持ち込んだ、ユング心理学の
第一人者としても知られています。
そんな著者が、作家や詩人、医者や学者との対話を通じて、
人間の、日本人の無意識の領域を探っていく道行きを収録しているのですが、
河合氏は臨床心理の経験からか、初対面の対話者とさえも
ずばっと、という感じではなく冗談交じりにしずしずと
深い無意識の領域を感じ取らせる対話をすることに成功していると思います。
対話者の顔ぶれも様々なのですが、殊に私が興味を惹かれたのが、
遠藤周作、多田富雄、村上春樹の各氏との対話。
そして「とりかえばや」についての書簡の往復、という形で掲載されている
富岡多恵子氏との対話。
また、毛利子来氏との対話「子供の成長、そして本」は、
子ども、そして本のことを日常的に考えている身として
どきっとさせられる、非常に示唆に富んだものでした。
この本自体も内容が面白いのはもちろんなのですが、各話者との
対話の題材に取り上げられている作品も面白そうなので、
早速「これから読んでみようリスト」に書き加えました。
色々なことを考えさせられながら読んでいたので、通常の私の
読書のペースから言うと倍くらい読了に時間がかかったのですが、
それだけの価値はある内容だと思います。 -
01.5.4
-
言葉では語れない珠玉の対談集。読むしかない。
-
2009/12/16図書館で借りる
2009/
対談集です。
山田太一:
安部公房:
安部公房は川端康成と三島由紀夫に会うまでその存在を知らなかったという(笑)
谷川俊太郎:
白洲正子:
沢村貞子:
遠藤周作:
多田富雄:
富岡多恵子:
村上春樹:
毛利子来: -
081021(a 081103)
090404(a 090524)
090405(n 090810)
100625(a 100809) -
読み中
-
とても本質的なことが話されていて、かつ読みやすい。そして相手もそういう話し方になる。それを引き出せるとは河合さん自身、本当に賢い人なのでしょう。巻頭のエッセーは秀逸。28 Oct 2006
-
つまみ読み。いいねこうゆうの。読みやすくて。