- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101252230
感想・レビュー・書評
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ただ今2回目突入中のため、しばしお待ちください。
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河合隼雄と作家の対話の中で溢れ出る言葉全てが目からウロコ。漠然とした不安とか納得できないことを明らかしてもらい気持ちがすっきりしました。
生きている実感が湧かない、というのは個人の問題だけではなく、現実とファンタジーが逆転している社会であることも大きな理由だそうです。色々と納得です。
人の意識は井戸のようにどこまでも深く、掘れば掘るほどまたその人生に深みが増すとのこと。間違っても下に降りたままではなく浮上することを前提に。
本を読みながら井戸を少し掘った気分です。 -
★★★河合隼雄と著名作家な10人との豪華な対話集。谷川俊太郎や白洲正子らとの息の合った対談。早速、「異人たちとの夏」、「遠くの声を探して」を読みたくなった。「免疫の意味論」はだいぶ前に読んだ気がするが再読したい。それにしてもこの対談の頃、河合隼雄は何歳だったのだろう?
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凄いラインナップだ。
対話集なので、割とそれぞれの人が見えるようで、そういう点も面白い。
【メモ】
安部公房
カンガルーノートをとても読んでみたくなった。
村上春樹
意識と物語についての話が面白かった。村上さんの物語は日本人向け。
富岡多恵子
カキマゼる。芸術のちから
谷川俊太郎
老いにともなって、自分を作り変えることの上手下手。
【お金というものは、本来比べることのできないものを全部並べてしまう。】あ、でもこれはすごいことだな、と目からウロコ。 -
河合隼雄と色々な分野の文筆家の対談集。分かりやすいけれども高度に知的って魅力的。推敲された文章でないからこそ、対談だからこそ、ある一つのテーマが昇華されたり多彩な分野に伸びたりして、文章にはない面白さがある。自我についてたびたび言及されていたけれど、そんなに考えたことなかったなあ、なんて。
個人的に興味深かったのは白州正子。今まで読んだことなかったけれど、読んでみようかなと思わされた。 -
面白い!そしてなぜか癒される対談集でした。優秀な専門家との対談だけに、時々内容についていけないこともありましたが、それぞれの記した、私が未読の書籍にも興味が湧いてきました。こうやって世界を広げてくれる人やモノって本当に大事ですね。いずれも興味深かったけれども白洲正子さん、村上春樹氏との対談がやはり群を抜いて面白かった。でもこうやっていつも分析しながら、あるいは人の想いを被りながら生きるってかなり消耗するんでしょうねえ。お疲れ様です。
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村上春樹ノーベル賞残念でした。3人目はだれぞ。
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文化庁長官まで務めた、心理学者、心理療法士の河合隼雄さんの対談集。こころを扱う人だからこその聞き上手ぶりが目立ちます。寛大でゆるりとした話しと専門的な話と。読者が自分に置き換えて読んでもいいし、傍聴するように読んでもいい。若い頃にこういうものに触れておくのも良いでしょう。
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対談集だから、いろんな人の”こころの声を聴く”ことができる本かと思いきや、これがびっくり、自分の”こころの声を聴く”ことができる本なのだ。
あるいは、世の中の”こころの声を聴く”こともできるかもしれない。
多田富雄の免疫の話が面白かった。