- Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101255194
感想・レビュー・書評
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旧約聖書の内容について、簡単な言葉で非常にわかりやすく書かれており、旧約聖書の知識のない私でも非常に読みやすかった。
歴史的な部分であるアブラハムからソロモン王に関することも物語調に書かれており、歴史的経緯が非常にわかりやすかった。個人的には、「出エジプト」について、なぜカナンの地に住んでいたイスラエル人がエジプトに住み、エジプトから脱出したのか、その経緯がわかっていなかったので、ヨセフからモーセの「出エジプト」までの経緯についてがとても興味深った。
また、本書を読み、パレスチナの問題の難しさを改めて感じた。約2000年間、国を持つことがなかったにも関わらず、血を残し続ける困難さを考えると、ようやく得た自らの国をそうやすやすと手放すことはできないだろう。
本書だけでは旧約聖書のわずかな部分しかわからないが、ユダヤ人やパレスチナ問題を考える上でも、非常に良い本であると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常にわかりやすい。聖書の入門書はいくつか読んだけどやはりわかりにくいのが当時と現代との間隔の違い。「なんでそんなことするの?」とか「なんでそこで怒るの?」とか、読んでいても登場人物の行動が飲み込めないのだ。なぜなら当時の風習や常識といった前知識を何一つ持っていないから。
でもこの本はそういう時代的な齟齬が限りなく少なくなっている。現代の感覚だとこういうことなんだよ、という風に噛み砕いて解説してくれる。あとはこの登場人物にもこれこれこういうような下心があったのではないか、とときに洒落を交えて語ってくれる。だからとても自然に頭の中に文章が入ってくるのだ。イメージもしやすい。
どんなもんかちょっと読んでみたい、ときの入門書としてはかなりおすすめできる -
常識的な善悪、
これがあるわけではない聖書にとって
善悪の基準はどこから生まれて
何のために人間は動く、
…動かされるのか.
サルトルの実存主義と対比させた、
アダムと肋骨は秀逸でした.
カインの印を知れたのも良かった. -
旧約聖書は神話的でごちゃごちゃしてるし、新約以上に難しそうだなぁと敬遠してましたが、西洋思想を知るにはやっぱり旧約も知らねば!と手に取りました。
大抵の日本人がそうであろう「無宗教者」的な視線で割りきって案内してくれているので、読みやすいです。 -
何も知らない人向けには最適。巻頭の地図だけでは話の中で出てくる地名がどこなのか分からないので要注意。
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「読んだら忘れない読書術」内にて、樺沢紫苑氏『珠玉の31冊』に挙げられていた本。
旧約聖書の要点(個々人で差は生じると思うが)をエッセイ形式で摘むことが出来ます。
全く予備知識が無い状態で取っ付くには丁度良い内容。
ユーモアを交えながら柔らかめな文章で綴られているので、非常に読みやすい。
が、筆者の文章を読み慣れていないと、読み始めは多少、(失礼ですが)鼻につく分もある…かも?笑
次は新約聖書の方も手に取ってみようかと思います。 -
読みやすい文章で、今まで何となく聞いたことのあった旧約聖書の概要をより理解するのに役立った。
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面白かった。サクサク読める。
物知りな調子のイイおじさんが
軽口をたたきながら旧約聖書を教えてくれてるみたい。
(最初は軽すぎて、ちょっと抵抗があったけど)
解説にも書かれているけど、
旧約聖書の基礎の基礎がザッと知れる。 -
旧約聖書の超入門書。軽くてすぐ読めるしある程度の知識は頭に入るので今から旧約聖書を知ろうという人にはオススメ。素人が書いた素人のための本なのでわかりやすいんだと思う。
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「私は信仰を持たない」と明言している著者が記した、旧約聖書のダイジェスト。信仰はないが教養として聖書を知りたい、という人におすすめ。非常に読みやすい。