さよなら、ベイビー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101281315

感想・レビュー・書評

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  • まず惹かれたのが、赤ん坊とひきこもりというミスマッチ。

    感想から言うと。
    面白かったです。
    で、ちょっともらい泣き。
    でも内容紹介にあるような「痛快青春ミステリー」ではない様な。
    少なくとも私のイメージとは違いました。

    「赤ん坊タカヤの母親はどうした?」という謎(?)はありますが、
    どちらかというと、雅祥の成長物語。
    まぁ、作者の思惑にまんまと引っ掛かりましたけど。
    (これ以上はネタバレになるので言えません。くっ、くるしい・・・。)

    冒頭で母親が病死した後、高校も中退して引きこもりに突入。
    裕福で理解のある父親の庇護の元、
    ぬるま湯の中で過ごした時間のツケを払わされるかのように、
    雅祥につぎつぎと難問が降りかかる訳です。
    赤ん坊は雅祥の都合なんか考慮してくれません。
    おちおち引きこもりもしていられなくなり・・・、という話。

    「いろいろ極端なんじゃないの、雅祥くん。」とか、
    「そんなにうまいことひきこもりってなんとかなるものなの?」とか。
    ツッコミどころが無きにしも非ずですが。

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著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、編集プロダクションに所属し、ライターとして映画、テレビドラマのノベライズを数多く執筆。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。『彼女の知らない彼女』(新潮社)で第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

「2017年 『小説L DK 柊聖’S ROOM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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