グーグル革命の衝撃 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101283715

感想・レビュー・書評

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  • 情報検索というシンプルな行為が、これほどまでに力を得てブジネスに食い込んできたか?その根幹にある理念がよく分かる。

  • グーグルの光と陰といったところでしょうか。

    本書が文庫化されたのは、つい最近ですが、取材&放映は2年ほど前のようで、今やすっかりおなじみになったグーグルですが、当時としては、まだ目新しい情報もたくさんあったと思うのですが、いかにもNHKらしい取材で、光と陰のどちらに偏向するでなく、センセーショナルとか奇をてらうでもなくでした。

    それにしても、グーグルはスゴイと思うのですが、やっぱ一人勝ちはよくないぞ!

    (2009/12/10)

  • 大学の先生のブログに載っていたので購入。

    ①グーグルを生み出した学生二人は、スタンフォード大学の研究室でグーグルのサービスを形作っていったのだが、研究室に入るなりすぐに、「私たちにアイデアがあります。これをやらせてください」と言った、という独立心の強さに驚く。来てそうそう発言する彼らは偉大。アメリカの学生はこういう学生が多いのだと思うと、日本とアメリカの開きを感じざるを得ない。
    ②グーグルの社会的使命・ミッションは、全世界の情報を整理するという壮大な目的をもっている設立されたことを知る。起業家とはこういう気概を持った人のことをいうのだろうなと考える。
    ③「あらゆる技術には光と影がある。グーグルは、その落差がかつてないほどに大きいのかもしれない。そこに僕らは不安を感じる。なぜなら、人間の脳、人間の知に直接影響を与えるからだ。」グーグルの影は、一体どのようなものであろうか?常に考えながら使用しなければならないと感じる。

    全体的にグーグルの検索システムの方法がわかって面白かったです。NHKさまさまです。情報のほとんどが英語だと思うと日本は大分出遅れているのではないかと思います。また、「.日本」が認められて喜ぶのではなくて、英語の情報にアクセスできていないことに大して日本の人に警鐘を鳴らすことの方が先な気がします。中国・インドの躍進が著しい昨今、若い世代が日本を引っ張る気概が必要だと思います。

  • さすがはあのNHKスペシャル取材班。その切り込み方と取材力が生半じゃない。
    さらに、僅か10年チョイ前の出版なのに、その間のGoogleの進化度合いがハンパじゃないことにも驚かされる。10数年前の時点で既にここまで驚異的なビジネスモデルを実現したインターネットの革命児は、今や世界中を覆いつくす情報の化け物と化したか。
    確かに「検索」は情報との付き合い方を革命的に変革した。しかしそれは、本当に人間の幸せにプラスに働いているのだろうか。そうした青臭い問いを真摯に突き付けて来る好著。最新版も読んでみたい。

  • NHK縺ョ蜿匁攝迴ュ縺後ユ繝ャ繝鍋分邨??縺溘a縺ォ蜿匁攝縺励◆蜀?ョケ繧呈悽縺ォ縺セ縺ィ繧√?∵枚蠎ォ蛹悶?髫帙↓蜉?遲?ィよュ」縺励◆繧ゅ?縲ら分邨??譁ケ繧りヲ九※縺?◆縺代←縲∵隼繧√※濶イ縲??蜻ウ豺ア縺九▲縺溘〒縺吶?ゅ◎繧後↓縺励※繧ゅ?∫ァ√b繧ー繝シ繧ー繝ォ髟キ閠?↓縺ェ縺」縺ヲ縺ソ縺溘>縺ェ縺ゑシ育ャ托シ峨?

  • 2007年出版の文庫版ですが、たった2年で、随分技術、業界勢力が激しく動いているのが実感できます。,NHKらしいところなのが、「検索」という文明規模の革命が、人間の知を脅かす(退行させる)可能性へ警鐘を鳴らす結びになっていますね。,しかし、過去を振り返ってみても、同様の批判にさらされてきた技術群の歴史はあったはずです(テレビ、PC、ゲーム etc.)。,それでも、技術の進歩は止まらないはずです。,果たして、ごく一部の者が進化を継続して、それ以外の大衆は総白知化するのでしょうか?,しかし、白知に効率的にアドセンスで収益は上げられないはずです(Googleもそれを望まないでしょう)。,やはり、いつの時代でも環境に適用できる者が生き残るのでしょうか。,,図書館で借りました。

  • 2009(底本2007)年刊行。

     インターネット検索エンジンにおいて、革命的変革を齎したグーグル。そのビジネスモデルの形成過程、その意義、問題点、将来の見込みと事業戦略を平明に解説する。

     検索エンジンとしては事実上競争のない状況(つまりグーグル独り勝ち)にありながら、中国におけるグーグルの妥協(所詮、営利優先で、公器としては機能していない)が露わにした問題。

     そして便利さの反面として情報の一極集中を招来し、さらに個々人の検索データ他を追跡することが可能な媒体である点などから、問題は山積している。

     つまり、便利であることは間違いないが、その使い方には注意を、というのが正直な感想である。

     結局のところアナログ媒体からの情報と、自分の眼を通したスクリーニングに対する信頼を維持した上で、時空間を超えるグーグル機能の有効性・有益性とのバランスを意識するべきなのだな。と言う他にはないのだろう。

     また、本書からは、プライバシーは開示されているものとみてネット環境に自らの身をさらしているという意識を持つべきであるということが再確認できた。
     ネット環境にさらすべき情報の限界線をどこに引くかも同様。

  • 本著が黴臭くなるくらいの速度で、グーグルの快進撃は続いている。が、グーグルの「開かれた世界」に対する飽くなき追求の欲望を支えている『動力』についての考察は、本著にはない。

  • 取材しようとした理由
    ・検索と広告を連動させたビジネスモデルをいち早く確立し、世界で五十パーセント以上とも言われるシェアを持つ
    ・広告で得た収入を元にネット上でさまざまなソフトを「無料」で提供し、既存産業構造を突き崩す変革をもたらしつつある
    ・世界の右脳集団とも言われるトップエリートたちが能力を最大限に出し合い、他社の追従を許さないスピードで新サービスを次々と送りだし、ネット業界の新しいうねりの先駆者的な役割を担っている。

    確かに。
    改めてグーグルはすごいなと感じる。既になくてはならないインフラのひとつだ。ネットの検索、Googleマップ、カレンダー、Gメール、YOUTUBE。無くなってしまうと、大分不便になるだろう。

    googleをより深く知ることができた。

    【学】
    グーグル爆弾
    グーグル八村

    ・従業員はコンピューターの不具合があれば、24時間いつでも交換や修理、補充を頼むことができる。煩わしいことをする必要が無いのだ。プログラマーはプログラム以外に時間を使うのはもったいないと言う発想。

    検索結果に表示される広告をオークションで売る。

    検索結果の2ページ目を見る人は2割

    発展途上国の人でもHPを作り、広告料を得ることで、(現地では)億万長者になる。世界中の人の生活を変える可能性のあるサービスなのだ!

    中国では検索結果を変えている(中国政府に都合の悪い情報は表示させない)

    検索データがどのように使われるか、わかっておらずプライバシーの問題に発展するのでは?と心配する人は少なくない。

  • 昔購入して途中まで読んでいたもの。改めて読んでみて、グーグルにすべてを把握されるのは怖いと思いました。何に興味があるか、どんな病気にかかっているか、子供の既往歴は、など。そういえば昔はGoogleで検索していましたが、いつの間にかログインされたページがデフォルトに変わっていて、Google+の中で検索されています。本当にそうなってしまいました。

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著者プロフィール

長年「ひきこもり」をテーマに取材を続けてきたメンバーを中心とする、全国で広がる「ひきこもり死」の実態を調査・取材するプロジェクトチーム。2020年11月に放送されたNHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」の制作およびドラマ「こもりびと」の取材を担当。中高年ひきこもりの実像を伝え、大きな反響を呼んだ。

「2021年 『NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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