ざらざら (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1997
感想 : 177
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292403

感想・レビュー・書評

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  • いろいろ目線。思い当たる時間を過ごしてきたし、こんな時間を過ごすのだろうかとぼんやり思った。 春の色のオレ目線が新鮮で良かった。

  • 恋愛ものの短編ということで避けていたわけだけど、読んでみると、味わい深くて、寝る前に1つか2つずつ、ゆっくり読んだ。

    文庫でほんの5,6ページの長さなのに、きれいにまとまっていて、うまい。

    他の短編集も要チェックだな。

  • なんか色っぽいよね(笑)文章が。
    自然体で、さらっと読んで、あとからじわっとしみてくるような。

  • なんとういうか、「透明なボウルにお水を張って、プラスティックの宝石をカラカラと沈めました」というような短編集。

    大きな口ではきはきと喋る女の子たちだな、と思いながら、きらきらするプラスティックを足場に跳ねていると、だんだんぷくぷくと水の中に沈んでいって、しっとりしたり歪んだりする。そんな感じ。

    そういうのが解説で吉本さんが触れていた「うれい」なのかもしれない。

    感覚的なレビューを書きたくなる、繊細で多分に感覚的なお話群。

    そうだった。足りないのは男の子ではなくて女の子だったのだ。
    そう気づけて、すっとした。間違わない。

  • 川上さんの世界。終わりごろにあった『月火水木金土日』『草色の便箋、草色の封筒』が好き。

  • 短編集。さらさらと読める。表紙も好き。

  • 短いから短編集なんだろうけど、それにしてもすっごく短い話ですね。

  • 題名のとおり、心がいろいろな方向にざらざらするなぁ。
    吉本由美さんの解説が言い得て妙。

  • 川上弘美がすきです。

    さりげない一瞬をきりとって、たゆたっていく物語たち。
    なんでもない場面なのに、涙がにじみました。

    今回珍しく、短編のなかに続編がありました。

  • 「淋しいな」は共感できて好きだ。そろそろ恋したいな。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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