ざらざら (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1987
感想 : 176
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292403

感想・レビュー・書評

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  • 2015/07/21 読了 さらっと読めるけどちょくちょく、頻繁に出てくる独特の川上節がじんわりとくる。

  • やっぱり川上弘美は好きです。

    女の子で良かったと思うのはこの人の本を読むとき。
    共感できる部分が絶対見つかってほっとする。


    ・トリスを飲んで
    ・山羊のいる草原

    がお気に入り。
    一つの物語が二駅分くらいなので気軽にさくっとーー。

  • 人と人との出会い、交差、別れの予感と余韻を颯爽とした筆で描いてみせた。線だけで風を書くのは実は相当の力量が要る。「あたし」だけはどうも頂けないが。

  • 【本の内容】
    風の吹くまま和史に連れられ、なぜか奈良で鹿にえさをやっているあたし(「ラジオの夏」)。

    こたつを囲みおだをあげ、お正月が終わってからお正月ごっこをしているヒマな秋菜と恒美とバンちゃん(「ざらざら」)。

    恋はそんな場所にもお構いなしに現れて、それぞれに軽く無茶をさせたりして、やがて消えていく。

    おかしくも愛おしい恋する時間の豊かさを、柔らかに綴る23の物語のきらめき。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    ちょっとした日常を切り取った23のショートショートの詰め合わせです。

    はじめの物語から順番に読むも良し、気になる物語から読むも良し。

    その日の気分で好きな話を、お気に入りの場所で楽しんでください。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 女の子が大人の女になるときに
    通る道 好きってことに、恋してる様な「ざらざら」って 感覚

    あ~こんな気持ち 忘れちゃったなぁ~(*^^*)

  • さらさらーと読めた。
    女の子友達と一緒に読みたい本かも。
    全然感動的なお話ではないけれど、こういうのがちょっとした栄養をくれると思う。

  • (221P)

  • 23の短編集で さらりと読みやすい恋愛小説でした。それぞれが淡々と日常が流れてて読み終えた今、ふわふわした感覚でなんだか不思議な感じ。

  • 大きな起承転結があるわけではない。
    日々は淡々とすぎる。
    淡々とすぎる毎日の中で、小さな感情の揺れによって人は生きてることを実感するんだよなぁということに気づかされる。

    言葉にできない、けれど確実に感じている小さな感情の揺れを的確に表現できるところが川上さんの素敵なところ。

  • 23篇の短い物語からなる作品集。表題の付け方は、相変わらず凝っているような、いいかげんなようなだ。この中では、籠おばさんの話を唯一の例外として、すべてリアリズム小説。女子高生から中年一歩手前まで、さまざまな年齢の女性たちの日常を一見さりげなく描く。個々の作品もそうなのだけれど、全体を通してみると、なおさら暖かいような、せつないような気分になる。けっして「感動的だった!」というタイプの小説ではないし、また川上弘美は、そのような作家でもない。しかし、しみじみと「うまい」作家だなあと思う。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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