- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101292717
感想・レビュー・書評
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ブラバン好きにはたまらない
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想い出話と現在が入り乱れる。
ブラバンだけに登場人物が多く、一人一人のストーリーも弱く、誰が誰だかという感じ。
リアルさと主人公の性格に好感が持てるが、
山場もどこか分からないし
素人の日記を読んでる気になった。 -
吹奏楽経験者なら懐かしさにハマる。未経験者ならよくわからん小説であろうが、そこに著者の「万人に読まれなくていい」という覚悟と心意気を感じる。ちなみにワタシはハマった口。小説としてのデキは、フツー。
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青春を回顧するときはいつだって痛みを伴う。
過ぎ去りし青春の、痛みと、悔恨と。 -
せつないねぇ…
振り返ると充実して楽しかったあの頃から20年以上、みんなそれぞれ想像もつかいないような人生を歩んできた。もう少し幸せな人がいてもいいような気がするけど、現実はこんなものか。未来から見ると学生時代は本当に輝いているよね。 -
かけがえのない青春時代、とはよく言いますが、時を経て振り返るときになればあえてそれを実感するもの。当時は今を生きるだけで精いっぱいだった。そしてそれで良かった、そんな時代。大人になったらそんなわけにはいかないから、そのがむしゃらに打ち込んでいたモノがあったあの頃がとても眩くも感じられる。
…そういうことをほろりほろりと思った、ブラバンに打ち込んだ高校生時代と現代を行き来しながらつづられるかけがえのない日々の物語。
広島弁の温かみが味わいがあって良かったですし、シニカルで容赦もあんまりない25年後の現在の人々の姿もかえってリアルで親近感もあります。
みんなその時その時一生懸命に日々を生きていて、今も昔もうまくいかなかったりもしたけれど、それでもかけがえのない音楽と絆がある、そのうつくしさを感じたのでした。 -
ブラバン小説というと…「楽隊のうさぎ」とか、現役中高生を主役にしたものが思い浮かぶ。
でも、これは「その時」から遠く離れた大人からの物語。
着実な人生を歩む者、消息不明の者、そして死んでしまった者。
それぞれの人生が重なり合って、複雑な色合いが見える。
現役のブラバン中高生が読んだら…あまり面白いとは思ってくれないかも。
バンドを舞台にするだけに、登場人物が多く、また時間が交錯するので、うっかり読むとすぐにわからなくなる。
自分よりもちょっと上の世代がモデルなようだ。
ほぼ同世代の方が読んだら、その時代の空気を思い出せて、また別の面白がり方ができるのかもしれない。
私もブラバンで「弦バス」を担当したこともあって、楽器にまつわる話はちょっとわかる部分があるけれど…
やっぱり楽器に穴をあけてしまう件は、どうも感覚的に受け入れられなかった。 -
なんか読んだことがあるなぁーと思ったのでブクログを見たけど履歴なし。気のせいかと思いながら読み進めたが、中盤以降まで読んでやっと思い出した。ブクログを始める前に読んだようだ。
何度も手に取るという事は、高校でのブラバン生活にちょっとした憧れがあるんだろうな。 -
中学の時に吹奏楽部にいたので練習風景などが目に浮かび微笑ましかった。
パート練習とか懐かしい。
物語はそんな青春時代の話だけではなく
現実を知った大人の部分も書かれていました
よかった