十一月の扉 (新潮文庫 た 84-1)

著者 :
  • 新潮社
3.90
  • (57)
  • (54)
  • (53)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 431
感想 : 74
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101298719

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 11月中には読み終われなくて12月になってしまったけれど季節にぴったりでした。
    ふわふわしていて穏やかで、たまにはこういう本も良いかもしれません。
    短い間だったけれど、十一月荘での下宿は爽子にとって大切な記憶になるんだろうな。
    新潮文庫じゃなくて青い鳥文庫で読んだのですが、高楼方子さんのお姉さんの千葉史子さんの挿絵も素敵でした。

  • 本編の感想は単行本(リブリオ出版、以下同じ)にあります。単行本との違いについて。まず挿絵がひとつもありません。初めに単行本で読了したので、あの可愛らしい絵がないことが残念でならない。そして(書き下ろしの物語と勘違いしていました)解説は、作家の斎藤惇夫さんが高楼方子さんとの出会いについてです。作中に登場する爽子が成長し作家となったのが高楼さんというテイストで描かれていて、個人的に合わなかった。爽子と耿介の淡い恋はいつか実って欲しいと思いますし。青い鳥文庫版も気になるので手に取ってみます。

  • 多感な時期の中学生の女の子の話。
    とても素敵なお話なのだけど、爽子ちゃんの創作話が私には合わなかったなぁ。

  • 中学2年生の女の子のステキな甘えと反発の心。
    ふわふわした恋心、それに気付かない様に振舞う心。
    物語の中にリンクしたもう一つの物語もおもしろい。
    十一月の扉はどこかにあるはず。

  • 自分の少女時代を思い出した。果てることない空想、未来への希望や不安、いらだち、少年への淡い恋心。たった二ヶ月の十一月荘での生活だったけど、そこで過ごした時間は爽子ちゃんの一生の宝ものだね。大事に抱えてステキな女性になるんだろうな。暖かくて切なくて胸キュンキュンの小説でした。

  • 母からのおすすめで読んでみることにしました。
    爽子ちゃんの「大人になりたい」という想いがわいい。
    ドードー森もかわいいかった・・・。

  • 中学生に読んでほしい、
    ぜひ秋に、11月に読んでほしい本です。

    こういうのにすごく憧れていました。
    もういっかい…読みたいかも。

  • 平行して描かれる現実と虚構(自作小説)の話の共通点がかわいいです。子供の頃ってこんな感じだったかなぁ。

  • 「十一月荘」で1人暮らしすることになった中学2年生の少女が、十一月荘に住む人々とのふれあいや、自身の書き始めたお話を通じて成長していくお話。面白いかどうかはよく分からないが、読みやすい。
    2010/10/1

  • 絵本感覚で読めました。

著者プロフィール

高楼方子 函館市生まれ。絵本に『まあちゃんのながいかみ』(福音館書店)「つんつくせんせい」シリーズ(フレーベル館)など。幼年童話に『みどりいろのたね』(福音館書店)、低・中学年向きの作品に、『ねこが見た話』『おーばあちゃんはきらきら』(以上福音館書店)『紳士とオバケ氏』(フレーベル館)『ルゥルゥおはなしして』(岩波書店)「へんてこもり」シリーズ(偕成社)など。高学年向きの作品に『時計坂の家』『十一月の扉』『ココの詩』『緑の模様画』(以上福音館書店)『リリコは眠れない』(あかね書房)『街角には物語が.....』(偕成社)など。翻訳に『小公女』(福音館書店)、エッセイに『記憶の小瓶』(クレヨンハウス)『老嬢物語』(偕成社)がある。『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で路傍の石幼少年文学賞、『キロコちゃんとみどりのくつ』(あかね書房)で児童福祉文化賞、『十一月の扉』『おともださにナリマ小』(フレーベル館)で産経児童出版文化賞、『わたしたちの帽子』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞を受賞。札幌市在住。

「2021年 『黄色い夏の日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高楼方子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×