脳と仮想 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101299525

感想・レビュー・書評

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  •  結局、いいたいことは「デカルト」ってことですかね。
     まぁ、それはともかく、知的好奇心を揺さぶられる本ではあります。何にもわかってないのに、あぁだこうだ考えたくなる欲求!小林秀雄賞をとったのも頷けます。

  •  近代科学は私たちの主観的体験を、科学が対象としている客観的な物質のふるまいから切り離す。意識のことを置いておいて、科学を考えるということをしてきた。しかし、決してこの2つは切り離すことはできない。
     近代科学は“意識”を説明することができない。もしそうだとすれば、近代科学の考え方にどこか根本的な勘違いがあるということを意味するのだろう。
     デカルトの二元論の後、近代主義は方法論的困難に陥り、今終わりを迎えつつあるとあとがきで著者は語る。

    後半に進むにつれ持論が展開されていくので、
    どんどんおもしろくなってくる。
    科学やデカルトのことなど何もわからない私でも
    比較的すんなり読み進めることができました。

  • 茂木 健一郎が好きかと言われれば微妙です。

  • バーチャルとリアル・・・それを脳や意識がどう捕らえるのかといった話がすごく面白い。
    何気に茂木さんがマリオとかのゲームが好きなことも面白いw

  • 現代人は、ひょっとしたら仮想とはCGによって表現されたハリウッド映画のことだと思っているのではないか。CGによって表されたものは仮想ではない。
    ・・・。
    現代の私たちは、仮想とは、本来的に目に見えないものであるということを忘れてしまっているように思われる。

  • 2008/11/27

  • 茂木さんの処女作ということで読んでみた。後半、脳科学というより哲学的な内容。

  • 茂木健一郎にとって小林秀雄の影響がいかに大きかったかがわかる。脳の映し出す仮想の姿を非常に丁寧でわかりやすい文章で追う事ができる。

  • 茂木さんの本を読むといつもワクワクします。このワクワクがきっと大事なんだなって思います。

  • モギーの教科書であり根源。これをわかりやすく噛み砕くことが彼のライフワークにもなっている。アハ体験の要素もよく見られる。

    小林秀雄氏の講演をきいて話言葉に独特の力があることを理解したからこそ、自らの講演をMP3に録音してブログで公開するようにしたのかな。

    面白かったのは、解説。

    ここまで自己主張をする解説は初めて。
    中沢新一氏が書いている。

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著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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