- Amazon.co.jp ・本 (763ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101309323
感想・レビュー・書評
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とんでもない傑作.
なお,表現にやや晦渋,冗長なところがあり,いささか読みづらい部分があるが,そういった部分は大胆に飛ばしても差し支えない.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
伝奇小説に西洋のオカルト思想を絡める手法は、「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」以上の奇想に満ちています。
キリスト教の異端信仰や錬金術が持ち込まれ、そして今作で信長たちに結びつけられるのはジル・ド・レ。秀次の奇行がジル・ド・レの虐殺に絡みつく発想が凄すぎる。
しかも史実に上手く当てはめ、説得力に満ちた筆力で圧倒されます。
ショック映画ファンも納得のグロな描写の連続も凄すぎるし。
イエズス会の使者と服部忍者が手を組んで戦う相手の秘術は、風太郎の忍法を想起される珍奇さでもあります。
760頁もの大作ですが、面白くて一気に読んでしまいました。 -
ガゴ様
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思慕と喪失。拠り所を失った心の、崩折れていく様。初めて共感した家康像。これもまた、色彩鮮やかな描写。
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信長様=唯一絶対神(秀吉的に)
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最後まで読んで、強い衝撃を受けて、丸一日現実世界に返ってこれませんでした。最後の家康のせりふが、まんま読者の気持ちを代弁してくれました。