絵本を抱えて部屋のすみへ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 1442
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339177

感想・レビュー・書評

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  • 以前、別のアカウントで登録しましたが…ID等がわからなくなったので、今の本棚に改めて登録。

    この本は私の知らない絵本達を教えてくれたし〔現在、中学生の長男が小さい頃に図書館で何冊か借りました〕、そしてピーターラビットの絵本を読みたいな、と思ったきっかけになりました。今年、ピーターラビット展があるので、第一集を入手しました。江國さんも観るのかな?!なんて…ね。

  • 絵本によせたエッセイでしたが、見事に読んだことない絵本ばっかりなんだよなあ・・・。
    でも読めば、江國先生の見ている風景が少しは理解できそうな気がするよなあ・・・。
    近いうちに読もう・・・めもめも・・・くんちゃんシリーズ気になる・・・。

  • 借りたけれど、買ってしまった。
    好きな絵本ものっているし、これを読みたいという絵本もあり、さらに江國さんの文章もいい。(いつもながら)

    これ持って図書館へ行こう〜。

  • 江國香織による、(ほぼ)作者別の絵本の紹介。
    どの章も江國さんの想いがつまっていて、いかに絵本を愛しているか伝わってくるようです。私自身も子供の頃に絵本を沢山読んでもらった記憶がありますが、その頃を思い出すと言うよりも、今新しい絵本をもっと読みたい気持ちになりました。

  • 絵本にまつわるエッセイ集。
    懐かしいものから見たことないものまで、いろんな絵本が紹介されていて、絵本を読み漁りたくなってしまった。
    小さい頃も絵本が大好きでたくさん読んでいたけど、それとは別に大人になってから読むとまた違う味わいがあって良い。そこが絵本のすごいところだね。
    絵本に必要なのは技術ではなくセンスなのだと、改めて思った。

  • 江國香織さんの絵本についてのエッセイです。江國さんは中学生ぐらいからずーっと好きな唯一の作家さんで、この方の作品はほぼ読んでる。

    これもずいぶん前に読んだけど、人に薦められて読み直してみました。初めて読んだときの記憶はほとんどないのだけど(笑)その頃は絵本というものになじみがなかったんだろうな。

    今の仕事に就いて、この中に出てくる絵本もだいぶ読んだので、より入り込めました。この中から読みたい絵本リストを作ってひとつひとつ読んでいったら楽しそう。

  • 血肉化。静謐な描写。例えると記憶が砂糖菓子を沁みわたる感じ。個人的に、それは水色をしているようにみえる。自分を作り上げてきた、無意識化で血や肉となってきた物語を振り返るとき蘇る、幼い日のあの平安。奇妙な恥じらいが心の隙間を締め付ける。
    新しく会うことができてうれしい。ページのすみに、ほら、あの日の私。

  • 私の江國香織コレクションの中からひょっこり出て来たので、登録してみました。あー登録してなかったのかな…。もしや登録済みかも。

    さて本題。江國香織さんの好きな絵本の紹介。私はかいじゅうたちのいるところ、ふたりはともだちを持ってます。ふたりはともだちは本当にごく最近購入。江國さんがフランシスに自分を重ねるなら、私はがまくんに自分を重ねます。偏屈で意地っ張り…。

    後は…数年前、図書館で探して見てみたのがいくつか。江國さんの好きなものは確かめなくちゃ!という気がしてた。フランシスの絵本。マドレーヌちゃん、サリーのこけももつみ、モーモーまきば、後はじょーじや犬のアンガスなんか…かな。江國さんの好きな本達は、この本ナシではおそらく手にとろうとも思わないだろうけど、読んだら滋味深い味わいでした…。派手さはないけど、しみじみ良書なんだろな、と。

    さらに残りは手つかず…。ギブアップ?休憩?いやー、絵本といえば、のんたん、ねないこだれだ、小学生になってからは図書館のバーバパパ、学校のかこさとし、ねずみくんシリーズ…ぐりとぐらはいつ読んだか分からないけど、知ってる…といぅ私の知ってる絵本は読んだ当初は一つも登場しなかった。これは好みの違い、いぅなれば母親の好みも多分に…もさることながら、年代の違いもあるかな。今年多分48才の江國香織さん。それよりは10才以上若い私…。まあその時代の絵本の流行りも多少あるよね…と知らないことへの言い訳…。

    でもまた機会があれば、いつか図書館で探して読んでみたいです。おばけのトロールの色あいに憧れます。

    追記 2012年9月。ピーターラビットのおはなし他、ピーターラビットのシリーズを合わせて3冊図書館で借りて読んでみました。素敵です。

  • 江國さんの江國さんによる絵本についてのエッセイ。
    絵本の選択が素晴らしい。ああいう感性は絵本から来たのではないかと想った

  • 好きな絵本は、いろいろある。
    けれど「なんでこの絵本が好きなの?」と聞かれたら、うまく伝えられる自信はない。
    本当はもっと惹かれているところがあるはずなのに、口から出るのは「絵がきれい」とか「最後が感動する」とか、そんな言葉ばかり。

    だから、江國さんのこの本を読んで、ごーんと頭を打たれた気分です。
    冷静、だけども江國さんにとってどれだけその絵本が大切かがひしひし伝わってくる文章。

    江國さんの血肉となった絵本にも、そして江國さん自身にも、魅了されてくらくらします。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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