たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.52
  • (9)
  • (37)
  • (41)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 247
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101355832

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「イタコ千歳の事件帖」と銘打っているが、幸代の方が目立っていた。それと千歳がイタコという設定があまり活きてない気がする。起こる事件は陰鬱で凄惨なものばかりで、解決してもすっきり感が味わえなかった。

  • 表紙の雰囲気が好き。

    方言が独特だな。
    昭和初期の話なんだけど、この言い回しは今でもそうなのかしら。
    ちょっと気になる。

    主人公の幸代。
    亡き双子の姉 雪子のこども、安子。
    イタコの千歳。

    何年も失踪したままの蝶子と幸代が瓜二つでよく間違えられる。
    姉の恋人の新志(安子の父、御曹司)はかつて蝶子の恋人で。

    短編で綴られていくうちに
    姉の死の真相と蝶子の謎が解けていく。

    千歳は盲目ながら色んなことを感じ取って推理。
    幸代は幽霊の声を聞くというか不思議体験によって。
    絶妙なコンビなんだろうなぁ。

    インソムニアの人魚の話が個人的には好きだな。

  • 面白かったですよ。ミステリーなんですけど、あんまり、謎ときに重きを置いている風には感じませんでした。イタコが主人公なんですが、ホラーでもなく、出てくる登場人物が面白いなあ、と思って読みました。謎そのものを楽しむより、登場人物の行動を楽しんだかなあ。
    解説にもありましたが、あまりに、太宰。太宰過ぎて、どうかなあ、ちょっとそこの評価は迷うところです。
    続編も読んでみよう、と思います。思ったということは面白かったんだなあ、と、冒頭の感想に戻ります。

  • 千歳の津軽弁が弘前城近辺でもハイソな辺りの津軽弁と、青森市方面の津軽弁が混じった感があるが、あの独特な土地の雰囲気をよく醸し出している佳作。京極堂シリーズが好きで弘前に住んでいた事がある人には是非お勧め。

  • 思っていたよりは面白かった。
    続きを借りてみよう。

    二人で一人のような所がおもしろい。

  • (収録作品)魂来る/ウブメ/インソムニア/押し入れの中/紅蓮

  • オカルティック・ミステリとなってますが
    全然怖くないです。
    イタコが被害者の霊を呼び出して犯人を当てるなんて
    反則技も使ってないです。
    盲目の巫女(イタコ)千歳が推理してるんだけど
    謎解きはしない。逆に幸代が不思議な体験をするけど
    それが事件を解決するわけでもない。
    幸代目線で話が進み、幸代が見聞きすることで
    周りの状況が見えて、事件が解決しているって感じで
    殺人事件は起こるけど、ほっこりしてしまうミステリでした。

  • またまたライトな本を手にとってしまった…。でも、思ったより読めました。
    なんというか、連ドラ感満載。ある意味読みやすくて良いかも。時代がかった感じとか、本格推理を求める人にはお勧めできませんが。あと、イタコっぽさもないです。

  • 全然“イタコ”な話ではなかった。
    イタコの千歳よりむしろ幸代さんの方がだいぶスピリチュアルな感じです(笑)

    帯では「オカルティック・ミステリ」と銘打っていたようですが
    正直ミステリと類するにはちょっと無理があるような…。
    内容は悪くないのに売り出し方を失敗しているように感じました。

    それにしてもこの作品、美(少)女率が異様に高いのが気になります^^;
    ライトノベル…じゃないですよね?


    昭和初期のセピア感漂う「ウブメ」「インソムニア」はおススメです。

全37件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堀川アサコの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×