そこに僕はいた (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.35
  • (74)
  • (111)
  • (375)
  • (40)
  • (5)
本棚登録 : 1405
感想 : 134
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361215

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <B>2008年7月3日再読</B>

  • 昔、進研ゼミの読み物かなにかで連載してた気がする。

    辻仁成の自伝的エッセイですね。自身が保険会社勤務の父親の影響で全国津々浦々を転校して回っていたので、あちらこちらの土地が出てきます。

    ただねぇ。なんというか、昭和30年代の、「三丁目の夕陽」的な物語がはまるか、はまらないか、評価の分かれるところでしょうね。ま、文体も読みやすくて軽く読めるし、いいんじゃないでしょうか。

  • 懐かしい気持ちになれるエッセイ。

    大人になっても、こんな文章を書ける辻仁成は天才だと思う。

  • 作家の傍ら音楽活動も展開している辻仁成が、自身の幼少期から学生時代までの出来事を綴ったエッセイです。まるで小説のような出来事や個性的な友人たちがとても魅力的。転校の多かった彼にとって、「友達」という存在は私たちが感じているそれとはまた異なる大切さがあり、その想いを感じるたびに、温かいような切ないような気持ちになる内容です。「一度でいいから何かを逆に追いかける夢を見てみたい」「友達は作るものではなく、自然に出来るものなのだと思う」…心に響く言葉と沢山出逢えます。

  • そこに君がいた、のほうを読んだのか、両方読んだのか、覚えがない。ロックボーカリストで作家。エコーズ『ZOO』のCDも持っている(中古で買った)詩人だよね…

  • なんと息子の愛読書(笑)…どうしても読んで欲しいというので読みはじめたが、むしろ私らの世代の子供時代が、非常に純粋に、だからこそある意味卑近に描かれていて、懐かしい匂いがした。こういうシーン、どこかで見たって思った。しかし辻くん、キミなかなかおませな少年だったようではないか(笑)年ごろの男の子の考えることって、もうソレしかないよな…息子よ、ハハはあんたが子供の作り方を知ってるかどうかも定かではないが(笑)気に入ってるのは「ゴワス」の「コンダラ」のトコでしょ?(笑)

  • 10年以上前に呼んだエッセイ集。『僕は彼らのことを憶えている』がとても印象的で今も、僕はそのことを憶えている。

  • 辻仁成の短編集。小学校からはじまり高校卒業にいたるまで、自身の成長と周囲の人々との関わりをつづっている。
    僕がこの本を買ったのは、学校の国語の教科書に掲載されていた「そこに僕はいた」という短編(この本にも同名で収録されている)に魅力を感じたからだった。今でも、具体的にどの部分が、どの描写が心を打つのかは説明できない。ただそのストーリーが、心の動きの描かれ方が好きだったのである。
    決して分厚い本ではないが、著者の青春が詰まっている。ここに描かれる多くの友人達との様々なドラマに満ちた著者の10代に思いを馳せる。つい自らのつまらない半生と比較してしまうが、その充実度の差にもはや自嘲するしかない。

  • 友人の勧め。

  • わたしにとって最初の辻仁成。
    この人のエッセイにハマったきっかけの本。

全134件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻仁成の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×