- Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101366746
感想・レビュー・書評
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「ファンタジー」とひとくくりにするにはもったいない(というか、ふさわしくない?)1冊でした。
「太郎君、東へ」は最初に読むのにちょうどいい、ライトで楽しいかんじ。
「雷のお届けもの」「哭く戦艦」も似たタイプですが、この2つは作者の他の作品のスピンオフなので、入り込みづらかったかも。
いちばんのお目当てだった「四畳半世界放浪記」は完全な物語誕生秘話なので、期待外れ感。ただ、「四畳半王国見聞録」を読みたくなる作品でした。
「暗いバス」「水鏡の虜」は怖すぎた…。読み返すのには相当な勇気が要りそう。
「スミス氏の箱庭」がいちばん好み。「月のさなぎ」も読んでみたい。
「赫夜島」もわりと怖い。不思議な雰囲気。
読みごたえは星五つ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
竹取物語を題材にした「赫夜島」は圧倒された。「スミス氏の箱庭」は青春の苦さときらめきを堪能させてくれた。ファンタジーの定義も広いので、ファンタジーファンタジーしてることに期待するとズレると思うが、重厚な作品が多くて読み応えは十分。新規開拓の一助にぜひ。
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森見登美彦の読み切りを読みたくて図書館で借りてきました。
「四畳半世界放浪記」は、『四畳半王国見聞録』の書かれたいきさつを登美彦氏お得意の虚実ないまぜで書いたものでした。
相変わらずの文章であった!(笑)
大人向けのファンタジー集ですね。
なかなかダークでエグい話が多かったです。
最初の3つ(畠中恵、仁木英之、森見登美彦)はわりと安心して読めましたが…(面白かったかどうかは別として)
森鴎外の『山椒大夫』をモチーフにした遠田潤子の「水鏡の虜」、『竹取物語』をモチーフにした宇月原晴明の「赫夜島」みたいなのもありました。
「水鏡の虜」はとりわけエグかった…すっかり入り込んで読んでしまったけれど、本当におぞましかった。真夜中に読んではいけなかった。
まぁ、お目当ての森見作品が読めたので良かったです(笑) -
Story-Sellerを読んで、面白いと期待して読んだけど、とんだ見当違い!
ファンタジーを良い話と勝手に翻訳してしまってた事もあるけど、かなり痛い話もあるので、どっちかというとホラーセラーが適当かと思う。
あまり心に残る話がなかったけど、「スミス氏の箱庭」だけは当たり!
とても良い話でした。 -
『Story Seller』続きで読んでしまった。
仁木さんと森見さん以外は初見。Fantasyといえるのかどうかは分からないけど、どれもこれも割と好きです。
とくに、最後の『赫夜島』は面白かったかな。竹取物語を史実としてとらえ、宝を探しに出た5人が不老不死の薬飲んで生きてるっていうね。将門がかっこよかったなぁ。 -
短編なので、合わないかも。な文体の人もちゃんと読了。
読み応えは長編並、読みやすさは短編並のコピーには偽り無し。
知らない作家、名前だけ知ってた作家にも触れる機会になりました。
このレベルならstorysllerも買ってみようかしら。 -
たぶん、読み手が悪いのだろうが、さっぱり乗り切れないまま終わった。そもそも、2~3作読んだだけでギブアップが本音。がっかりだ。
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こういうのってとある作品の外伝を載せていることが多いですよね。本編を読んでいなくては、分かりにくいっていうような。
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伊坂幸太郎が一部書いているので買ってみた。