- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101369150
感想・レビュー・書評
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江戸もの短編で構成の仕方がここまで小気味よく出来てるのはなかなか無い。で、どれもシャンシャンで終わらずにちょっとビターな残り香。そして怖くて哀しい女の性を描き出せるのは、さすが女流作家、だねえ。
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江戸深川七不思議を題材にした、七つの短編時代小説。それぞれのお話が、人間味ある人物たちによって織り成される。宮部みゆきさんの時代小説は、どこかほのぼのとして、それでいてさらりとした、読後感がある。一つ一つの話を読み終わるたび、目尻に涙を滲ませながら、さぁ、次 読もう! と なっていく。
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本所七不思議に引っかけて起こる事件とか。
短篇7話。
安定の宮部さん。読みやすい。
江戸の雰囲気を軽やかに書かれてて、さらっと読める・ -
怖い話ではないけど、哀しい話が多かった。
茂七親分の話。 -
とんとんと読める軽やかな短編集だった。
親分がいればだいじょーぶ! って感じで読んでいて気が楽だった。親分が出てきた時の安心感がすごい。
「片葉の芦」が好き。 -
宮部さんの時代小説短編集。『片葉の芦』『馬鹿囃子』『消えずの行灯』が良かったです。中途半端な救済はせず、生きる道を示してやる。そんな宮部さんの姿勢のようなものを感じました。
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5~6年前くらいに一度読んでいたが、本所深川の話に興味を持ってきたため、再読。
本所七不思議に題材をとった7編の短編集。その七不思議そのものを書いているわけではなく、深川の町民の人情深く少し切ない物語を、回向院の茂七親分を登場させながら語って行く。
宮部ワールドが全開でお薦め時代小説。 -
宮部氏の江戸モノの魅力は、やっぱり「人情」の描かれ方でしょうねぇ。
下町を舞台に、一生懸命生きている人々。でもうまくいかない人生。
なんだか切なくなります。でも、ほのかに見える先の光がいいですねぇ。
それでいてミステリ色もちょっぴり入っていますしねぇ。
あれ?もしかして、本書が宮部氏江戸モノ作品第一号かな?
初めて宮部氏の江戸モノを読んだ時は、本当にびっくりしたもんなぁ~。
あまり他の方の江戸モノは読んだことはありませんが、ちょっと興味がわきます。
深川の七不思議にあやかって書かれた良質な江戸モノミステリですね。