無情の世界 (新潮文庫 あ 41-3)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101377230

感想・レビュー・書評

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  • 中編が3本。それぞれ全くバラバラな物語に読めるが、どこか現代的で狂っているという点で繋がっている。逆に言えば狂っている物語を様々な視点から描いているということ。個人的には「みなごろし」が好き。一人称で語られながら、いろいろな人が混ざり、群像劇になり、映画的な物語になる。本当に頭の中に映像が浮かぶ作品だった。やっぱり阿部和重は面白い。

  • 12/28
    『みなごろし』未了

  • ほんまに良い! 変わってる人、変態には良いのでは?

  • 絶頂期最期の作品

  • 流行っているので取りあえず読んだだけ。
    頑張ってる若手が大切ですよね。でもこの方ももう中堅かしら。
    突出している書き手が少ないせいか、独りよがりになりがちなのが目に障ります。でもそれぐらいの方が良いのかも知れません。

  • 7/27
    語り口が上手いと思う。
    しかし読んでいて気持ちが悪くなる。

  • ミナゴロシがお気に入り。
    山形弁アツいなあ。

  • インターネット時代である現代の、歪んだ奴らの大暴走の話、三本。


    おもしろいけど、何となく哀しかったりむなしくなる話。 けいた

    さいしょのはなしだけよんだけどこわかった。 さとこ

  • めちゃくちゃ怖かった。その分読み応えもあったと思う。
    怖かったからまた違う作品を読もうと心に決めたまま、長い月日がたっている・・・。

  •  「トライアングルズ」「無情の世界」「鏖(みなごろし)」の3話収録。「鏖(みなごろし)」の印象が強すぎるのか、「無情の世界」の印象が薄い。
     基本的に「トライアングルズ」が星4つ、「無情の世界」が星3つ+α、「鏖(みなごろし)」が星5つ。「鏖(みなごろし)」の端から見ていたら苦笑するしかない構図は、ある意味素晴らしいとしか言いようがない。

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著者プロフィール

1968年生まれ。1994年「アメリカの夜」で群像新人賞を受賞しデビュー。1997年の『インディビジュアル・プロジェクション』で注目を集める。2004年、大作『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞、第58回毎日出版文化賞、2005年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞受賞。『シンセミア』を始めとした「神町」を舞台とする諸作品には設定上の繋がりや仕掛けがあり、「神町サーガ」を形成する構想となっている。その他の著書に『ニッポニアニッポン』『プラスティック・ソウル』『ミステリアスセッティング』『ABC 阿部和重初期作品集』など。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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