二十歳のころ 1 1937-1958: 立花ゼミ調べて書く共同製作 (新潮文庫 た 59-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (633ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101387222

感想・レビュー・書評

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  • 東大生が、有名無名の人間の「二十歳のころ」にまつわる話を取材し、その結果を担当講師の立花隆の助力のもとにまとめた対談集。ゼミのテーマは「調べて、書く」。その一環として、さまざまな人間の二十歳のころを学生自らが取材し、それをまとめて、できれば出版してしまおうというのが、このゼミの掲げる最終目標。
    取材者が現役の大学生ということもあってか、本書に登場するかつての「二十歳」の人間は、平明な語り口で、自分の世界観、価値観の原点を提示する。現役の二十歳である大学生との対談を通して、今につながるその人の歴史が生き生きとみえてくる。二十歳を迎えた状況は、本当にさまざまである。戦時中で、今日一日生きることをまず考えなければならなかった人。学生運動に身を投じ、社会や国家を熱く語っていた人。それを尻目に、哲学書や小説を読み耽っていた人。またある人は、外国の捕虜交換船に乗せられていた時に。ゼミの担当者は取材のプロであり、ジャーナリストとして業績がある立花隆である。ゼミ生は彼に教わった取材のマナーから手順、文章にまとめる方法までを実践し、その顛末をも学生の手により記されている。

  • 二十歳になる前くらいに読みました。模範なんてなくなる不安な時期に、いろいろなことを教えてくれた本. ただし、その時期を過ぎたらあまり得るものがないような気が…もうすこし時間あけて読み返そうかな。

  • 2006/11/17

  • 東大立花ゼミの学生が、著名人から学生自身の親まで、ありとあらゆる人の「二十歳のころ」についてインタビューし、書いたもの。
    私はまさしく二十歳のころに読んだんですが、もう二十歳はとうに過ぎた人も、いまからなる人も、一度読んでみる価値あり。

  • 東大の立花ゼミ生が著名人の「二十歳のころ」を取材して記事にした本。

  • 二十歳のときに姉から借りて読んだ。

  • 漫画家、原爆体験者、作家や画家など、あらゆるジャンルの人間の20歳のころのお話。当時の現役東大生達によるインタビューをもとに製作されている。

  • 話を読んで、社会と当時の二十歳たちに大きな影響を与えていた大きな思想と一連の出来事がすべての方の過去そのもので、その影響の大きさを再認識するとともに、いろいろな意味で責任の重大さを実感しました。特に、その時その場所にいた被害者の方々のお話はリアリティーにあふれ、涙を流さずには読み続けられません。

  • 20歳前後に、きちんと悩んだ人間には優しい人が多い。
    真の優しさとは、とことんまで突き放すことだと思う。

  • 20か21歳で読みました。その時に出会えてよかったです。

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著者プロフィール

評論家、ジャーナリスト、立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授

「2012年 『「こころ」とのつきあい方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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