超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101395227

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  • 読書録「超・殺人事件」3

    著者 東野圭吾
    出版 新潮社

    p301より引用
    “ 奇妙な時代だ、と思う。本をあまり読ま
    ないくせに、作家になりたがる者が増えてい
    る。さほど売れていないのにベストテンが発
    表されたりする。一般読者が知らないような
    文学賞が増えている。本という実体は消えつ
    つあるのに、それを取り巻く幻影だけがやけ
    に賑やかだ。”

    目次から抜粋引用
    “超税金対策殺人事件
     超理系殺人事件
     超高齢化社会殺人事件
     超長編小説殺人事件
     超読書機会殺人事件”

     ミステリー作家や小説をテーマにした、短
    編小説集。全八話。
     仕事場で執筆していた作家の耳に、物を
    ひっくり返すような音が聞こえた。下の階に
    様子を見に行ってみたところ…。
    (超税金対策殺人事件)

     上記の引用は、読書や本好きについて書か
    れた一節。
    この直前に、“彼等が求めているのは、本を
    読んだ、という実績だけなのだ。”とも書か
    れています。読んだ数を競うのではなく、本
    を読むことによって、なにか自分の身になる
    ように出来たらいいなと思っています。
    何の身にもならないのなら、せめて楽しく読
    書を続けていきたいものですね。
     推理小説や作家を、皮肉な見方で書かれて
    います。どれも結末でニヤリと笑える、ピ
    リッとした刺激のある一冊ではないでしょう
    か。

    ーーーーー

  • シニカルでユーモアがあって。ほんと東野圭吾のそういうところ大好き。何度も思わず吹き出しそうになった!

  • 短編集。シュールに笑えるような内容で、一つ一つの話がとても面白かった。

  • さくさく気軽に読めて面白い。超理系殺人事件はと途中でオチわかったけど結局認定されてしまった笑。ひとに薦めてみたくなる1冊。

  • 短編集。
    ミステリー作家とそれを取り巻く人間模様を、面白おかしく書かれてる。
    実際それに近い体験もあったんだろうな。

  • 超理系殺人事件がとても面白かった。
    最後のタネ明かしの直前に犯人が分かり、あっ!!っとなった。その時にはもう警察がきてました。(笑)

  • 軽く読める短篇集。
    ミステリーというかミステリー周辺というか。

    超税金対策殺人事件 ★3つ
    超理系殺人事件 ★2つ
    超犯人当て小説殺人事件(問題篇・解決篇) ★3つ
    超高齢化社会殺人事件 ★4つ
    超予告小説殺人事件 ★3つ
    超長編小説殺人事件 ★4つ
    魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚) ★2つ
    超読書機械殺人事件 ★3つ

    一番面白かったのは「超長編小説殺人事件」かな。
    面白かったけど読んでいて頭が痛くなった(笑)のは「超高齢化社会殺人事件」。

    全体では★3つってことで。

  • 過去多くの著者の作品を読んだ上で読むと彼の余裕さと言うか力量を感じました

  • 真面目な?東野圭吾しか知らなかったので、前々から気になってた「○笑小説」に手を出したら、ツボにはまってしまいました。この本もその系統。こういうテイスト大好きかも。一般読者の私には想像もつかない小説家(○笑小説のほうは編集者など)の世界がモチーフになっているのがいい。

    税金対策、長編小説が特に好き。ラストの読書機械はなんかずんとくる。謙虚に地道に本好きであろうと思いました。

  • 何年か前に読んだ。
    短編集。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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