やってられない月曜日 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101396262

感想・レビュー・書評

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  • 読了 2013/10/28

    高遠寧々、二十八歳、経理部勤務、就職氷河期のコネ入社が引け目ー。
    勤め先は一応大手の出版社、彼氏はいなくても、気の合う仲間もいるし、趣味もあるし、一人暮らしも満喫中。だから辞める気なんか少しもない。
    けど、職場にあるのは伝票の山と経費のゴマカシとパワハラと不倫…、はっきり言って、不満だらけです!
    働く女性のリアルな日常と本音を描いたワーキングガール・ストーリー。

  • 実際こんなドタバタしてるもんなのか 、まだわからないし違う気もする。けど「縁」って考えは大事だと思って、来年からとりあえず行けるとこまでは縁を信じて頑張ってみる気になった。

  • 私は働いていないけれど、共感出来たしとっても面白かった♫

  • 私と設定年齢は違うけど、働き方は近いかも。共感できる所が多かった。縁という言葉は私も好き。

  • 仕事と人生って、切り離せないもの。
    でも自分の人生の中で仕事がどういう位置にあるのかは人それぞれ。
    仕事が生きがいだったり、生活費を稼ぐための手段でしかなかったり、
    通過地点だったり、目標だったり。
    誰もが望む仕事に就くことができるわけじゃない。
    不本意だったり、妥協したり、諦めたりしなきゃいけないこともある。
    でもやらなきゃいけない。仕事だから。
    なんなんだろうな、仕事って。
    働くってなんだろう。
    寧々も、弥々も、翔子も。島さんや小林樹、久留米さんや村井さんだってみんなそういう思いを抱えてるんじゃないかな。
    給料は低いし仕事はいっぱいだし理不尽な人もいるけど、
    とりあえず明日も頑張ってみようかな。
    そんなふうに思わせてくれる。

  • わたし、
    「働く」とか「OL」とかいうキーワードが大好きであります。
    なので、即買い

    結論としては、かなり面白かったです!
    月曜日から終末まで、それぞれの曜日をテーマに
    書いてあるんだけど、
    べたに一週間を毎日書いてるわけじゃないのがよかった。

    【ここは、小さな、地獄だ。あたしの部屋の隣にあった、
    小さな、小さな、誰も知らない、ないしょの地獄】

    日常の中にある
    怒りや納得できないこと
    ちょっとしたどきどき、
    自分だけの小さな趣味が楽しくて仕方なくて
    男なんていらなーい!って想う時や、
    それがちょっとさびしく感じるとき。

    そしてそんな小さな日常の中の
    何かがちょっとだけ行きすぎて
    戻れなくなる現実も、
    こうして生きていたら、誰でも少しは垣間見る。

    そんな誰にでもある感情が
    上手に描かれてる。
    人間って、あたりまえのことを
    さりげなく伝えてもらうことで
    癒されたりするんじゃないだろうか。

    もしかしたら、お仕事でお疲れのあなた。
    共感して癒されるかもしれません。

    【カロリーよ、あたしの心に満ちろ。
    あたしは、砂糖と乳脂肪の神様に祈る。
    あたしの心を太らせてください。
    もっともっとまん丸に太らせてください。
    そして今度はきっと、弥々のように、
    醜いことや正しくないことに、
    ちゃんと反応し、そして戦える、
    そんなパワーをください】

  • Aのみ.読了。前半いいが、後半にゆるみ。

  • 何気ないOLさんの日常。
    (何気ないOLさんはさされたりしないけど…笑)

    解説にあるような、“居酒屋で繰り広げられる女子会”+“小説のスパイス”が盛り込まれたお話です。

    ちょっとまた方向はちがうんだけど、誰しもがありそうな不安、グチなんかもあり、日々縁を大事に…と思っている私なんかは最後のお話は立ち止まって考えさせられるものがございました。

    何にしても正解ってないけど、自分なりのこれだって答えみつけられたらよいよね。



    @図書館本

  • 「ワーキングガール・ウォーズ」の姉妹作。
    今回も、実に爽快だ。

    働くのも、人と関わるのも、疲れる時も多々あるけど、愉しい。

    「やってられない月曜日」から始まり、「命かけます、週末です。」。
    曜日毎の目次、爽快な1週間を共に。

  • もっとOL色が強いお仕事小説なのかなと思っていたけど、お仕事小説というより日常を綴った感じ。それでもおもしろかったー!主人公の寧々はもっと悲壮感漂った人なのかと思いきや、読み進めれば読み進める程いい人!こんな友だちが欲しい。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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