傷―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101414140

感想・レビュー・書評

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  • 下町に生きる人々のドラマを短編でつづっている。
    一つ一つの物語は、やや切ないものや、人情味あふれるもので面白い。
    ドラマ化されるのも頷ける。

    しかし、やや読みづらい感じがしたのはなぜだろう?
    私の頭では、場面の切り替えが難しかしく、書かれている内容の映像が浮かびにくかった。
    さらに、文中のセリフは誰が言っているものか、やや分かりにくい感じがした。

    それでも、読み続けるうちに慣れてきたので、最後の「饅頭の皮」ですっきりと読み終えることができた。
    慶次郎縁側日記 続編を読んでみます。

  • 慶次郎縁側日記です
    完全にスッキリする終わり方が少ない
    佐藤雅美先生の居眠りシリーズのような
    それでいて、それなりに慶次郎が評価を
    されていて、意外と実力がある・・・
    なんだか不思議な世界です

    でも、この家の縁側で時折遭遇する事件
    を眺めてみたい

  • 人物像がちょっと薄っぺらい感じ。

  • 全1巻。
    時代小説。
    一話完結もの。

    あんま好きじゃない一話完結、連作長編。
    時代物のこの形式はあんま好きじゃない。

    が。

    しみる。

    最初は文章が少しぶっきらぼうで、
    終わりがストンと終わる感じが違和感だったけど、
    読んでるうちに人が好きになってくる。
    後半はもうにやけながら。

    寂しい、せちがらい人生で、
    粋な人情がしみわたる。
    人と人で生きてく素晴らしさ。

    他のシリーズも買おう。

  • 2007/11/10読了

  • 「その夜の雪」は別の短編集にも入って居て、私がこのシリーズに手を出すきっかけになった物語です。
    しかし、どうも乗り切れません。
    野球にはナックルボールと言う予測不可能な変化をする変化球がありますが、なんかそんな感じがします。多くの短編の最後で急転直下するのですが、それがどういうきっかけなのか判らないのです。何か伏線があって変化するのなら"なるほど"となるのですが、どうもアララと思っているうちに話が終わってしまいます。
    ある人いわく「北原さんは藤沢周平系統の作家なのですが、本書を読む限り、思い出すのはむしろ池波正太郎「剣客商売」の秋山小兵衛です。」なるほど、そんな感じもありますね。

  • すごく面白いです。はじめはやはり少々重いですが・・・

  • NHK金曜時代劇で放映中の時代劇ドラマの原作本。ごくごく気軽に読めてここちよい。そして江戸の地名がたくさん使われているのが楽しい。

著者プロフィール

作家

「2017年 『化土記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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