結婚詐欺師(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425344

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  • 結婚詐欺師とそれを追う刑事と、どちらが良いのか?
    結婚詐欺師の言葉に空虚な幸せを夢見る女達

  • 橋口が最後まで反省しない事にイライラした。
    女としてのプライドや自分だけは違うと思いたいという女性の心情が上手く表現されていて面白かった

  • 人が(ほぼ)死なないサスペンス。
    騙される女性には申し訳ないけど、騙し方…騙されてく過程も面白いし、逮捕劇も面白かった。

  • 上巻ではただ詐欺師について考えさせられる内容でしたが、下巻では踏み込んだ人間心理が描かれ、グッと面白くなります。
    読み終えて色々考えさせられる本でした。

    上巻の後半部分で詐欺師・橋口はゴルフの練習場で一人の女性に目をつけ彼女に接近する。
    プライドが高く気の強い彼女は橋口のプライドを刺激するやり口に徐々におちていく。
    一方、橋口を追う刑事・亜久津は彼女が昔つき合っていた恋人だと知りショックを受ける。
    詐欺という犯罪を通し、追う側と負われる側という立場だった二人の男に一人の女性を通して別の思惑、人間ドラマが生まれる。

    何ともやるせない思いになると同時に、ラスト付近には心救われる部分がありました。
    家族のため、昼も夜もなく働く男性はそれ故に家族に嫌われ疎まれる。
    しかも、かつて愛した女を救おうと気を配るも、相手にはその思いが通じないどころか疎まれる。
    一方、その場その場で都合のいい事を言い、女に夢を見させ金を巻き上げる男は真相を知っても女性からかばわれる。
    何て皮肉だろう、と思います。
    本当にかっこいいというものは短時間で見えてくるものじゃないんだ・・・とこれを読んでつくづく思いました。

  • 上巻は面白かったけど、結末があっさりしすぎていて残念。

  • 顔良くて仕事出来て優しい男が近づいてきたら、騙されるでしょう。。

  • 結構警察側の主人公はグダグダしずぎ。橋口君もだました女性が死んだからってそんなに動揺しないでしょ。何人もだましたのに。江本さんもそこまでだまされるかな。ちょっと設定に無理があったんじゃない?かつらやったらばれそうなもんかもしれんけど。刃傷沙汰になってもおかしくないよね。そこまでやったら。しかし小説とはいえ懲りないなあとおもった。
    まあでもおもしろかった。

  • 岩盤浴にて、「この間借りた本、おもしろかった! あの女刑事さんのシリーズ良かった〜」って言ったら、「同じ人ので、これもおもしろいよ!」と貸してくれた本。
    私は「同じ人」というのは女刑事さんのことかと思ったら、同じ作家という意味であった(笑)。
    犯人の結婚詐欺師に全く魅力がなく、それを追いつめる刑事にもあまり惹かれなかったので、☆2つ。

  • 昼ドラ~。

  • 阿久津刑事しっかりしろ!!と言いたくなる場面があるが、相手の彼女の性格と過去の絡みを考えるとやはり、彼女はだまされてしまうのか・・・・

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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