- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101448152
作品紹介・あらすじ
世の中、不思議なことは沢山あるもんである。なぜ電卓付きの腕時計というものが存在するのか。ラブホテルはどうしてあんなカタチをしているのか。公衆便所の鏡はなぜステンレスなのか。日本の結婚式がかくも異様なのはなぜなのか。誰もが一度は感じる素朴なギモン。しかしシーナマコトの観察眼はそれを怒りに変えるのであった。スーパーエッセイの傑作、ついに文庫化。
感想・レビュー・書評
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「椎名誠」のエッセイ『気分はだぼだぼソース』を読みました。
「椎名誠」作品は、7月に読んだ旅行記『熱風大陸―ダーウィンの海をめざして』以来ですね。
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世の中、不思議なことは沢山あるもんである。
なぜ電卓付きの腕時計というものが存在するのか。
ラブホテルはどうしてあんなカタチをしているのか。
公衆便所の鏡はなぜステンレスなのか。
日本の結婚式がかくも異様なのはなぜなのか。
誰もが一度は感じる素朴なギモン。
しかし「椎名誠」の観察眼はそれを怒りに変えるのであった。
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「椎名誠」の初期のスーパーエッセイ。
30年くらい前の作品なので背景が古いのですが、、、
当時、10代だった私にとっては、とても懐かしく読めましたね。
「椎名誠」が、当時の世相を大胆に、そしてユーモラスに斬りまくってます。
でも、その主張が妙なくらい「うんうん、そーだよなぁ…」と共感できちゃうんですよね。
特に「ウォークマン」と「日本の異様な結婚式について」については、うんうん度が高かったですねぇ。
初期の「椎名誠」作品は、共感できるという意味で、なかなか良いことを発見できた一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一個一個の内容は全然覚えていなくともとっておきたいんですよ、椎名さんの本にはそういう魅力があります。
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おもしろかった。すらすら読めた。
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扱っている内容は古いんですけれども、この頃のシーナ氏の文章を堪能できるという意味で、本書は非常に価値のあるものだと思います!
ヽ(・ω・)/ズコー
若かりし頃のシーナ氏の文章ですので全編に渡って言わずにはいられない! みたいな怒りを感じることができて良いですな…怒りをきちんとユーモアに変換できるのはシーナ氏ならではでしょう!
ヽ(・ω・)/ズコー
というわけでまあ、現代に照らし合わせるとやはり内容の古さは否めないのですけれども、根っからのシーナファンとしてはかなり楽しめる一冊となりました…古いシーナ氏のエッセイをもっと読みたいですなぁ…おしまい。
ヽ(・ω・)/ズコー -
『さらば国分寺書店のオババ』につづく初期のスーパーエッセイ。
シーナさん自身が提唱した昭和軽薄体でもって、
80年代初期の世相をコノヤロ的ドクダミ光線で斬りまくる。
この本に収録されている原稿のほとんどは、
流通業界誌の編集長を務めていたサラリーマン時代に書かれたもの。
本業の業界誌では堅苦しい文章ばかり書かなくてはならない。
その反動というか鬱憤の憂さ晴らしから生まれたのが、
くだけまくり文体の昭和軽薄体なのであった。
この辺の事情は「むははは日記」に詳しい。
確か大昔に1度は読んだはずなのだけど、
ウォークマンのエピソードだけは覚えていた。
電車から見えるいつもの東京のなにげない風景が、
ウォークマンで音楽を聴きながらだと映画的で感動的なものに見えてくるというもの。
あとはまったく記憶に残っていなかった。
つくづく自分の脳味噌の記憶容量の少なさに悲しくなってしまう。
新しい記憶がインプットされるたびに、
昔の読書の記憶が上書き消去されてしまうようだ。
かつて読んだことのある本を新鮮な気分で読めるのは、
果たして喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか。
後者の寂しさの方が大きいような気がする。
ウォークマンといえば、
確かに80年代初期にマスコミから叩かれまくったことがあった。
「クラい」とか「自分の世界に閉じこもっている」とか。
表面だけしか見ていない、いかにも大きなお世話で見当はずれな批判がまかり通っていた時代があったのだ。
60年代の「長髪=不良」のレッテルと大して変わらないトンデモ若者批判。
今となっては信じられないでしょう?
昨日までウォークマンを楽しんでいた友人から、
ある日突然電車の中で音楽を聴こうとしたら
「暗いからやめろ!」怒られたことがあった。
上記のような記事を読んですぐに影響されてしまったようであった。
あまりの豹変ぶりに唖然としてしまった自分。
そんな大昔の学生時代の理不尽なデキゴトが思い出されてしまった。
朝日新聞の投書欄では、
ウォークマン論争がやがて徴兵論まで発展していったそうである。
どこがどうなって徴兵の話につながっていくのかさっぱりわからない。
昔から朝日はアサヒっていたのだ。
わしがもっとも感動したのは、Sports Graphic Number誌に掲載された
1979年12月の全日本プロレス観戦記。
世界最強タッグリーグ戦の決勝戦
ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク vs アブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シークを臨場感たっぷりに再現している。
この試合はわしもテレビにかじりつくように見た。
血だらけになりながらもけなげに反撃していくテリー・ファンクの姿が思い出され泣けてきた。
作家がプロレス観戦記を書くとこうも感動的なものになるのかと目からウロコであった。
会場の異常なまでに高まった熱気や殺気がビシビシと伝わってきて手に汗握る。
プロレスを愛していなければ、こうは書けない。 -
結婚式の話は言い過ぎだが、プロレスの話やウォークマンの話は面白かった。
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椎名誠の若いころのエッセイ。なかなか手に入らなかったのだけど、とある古本屋で発見して購入。とにかく、若い頃の作品なので、他の作品と少し雰囲気が違う。普段はひた隠している椎名さんの賢さがやや目について面白い。
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作品の持つ面白さを、時代の違いからか離れた目線で観察してしまうね。
椎名は若い頃やんちゃだったようで。まだ熟してない様子がしっかりと伝わってきます。
ウォークマン論争があったことすら知らないっつーにw
アップル社はさながら悪の根源か。
とりあえず、コロッケパン一つ! -
椎名節炸裂のエッセイ。特に、チャックカバン氏の観察などは見事で、著者独自の表現に一気に惹き込まれた。自分もそこにいるような臨場感が楽しめる。プロレスについて熱く語られている章は、興味がない私にとってはとてもつまらなかった。著者の手にかかれば・・・と期待して飛び込もうとしたが、知らない言葉が多すぎて臨場感なし。退屈に感じて残念だった。ただ、結婚式についてや「女のケツ」や「パロディ」についてのコダワリ?や持論を展開する巧妙な語り口と独特の視点には、やはり思わず感動に近い唸り声を上げてしまうのだ。
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p116で断念。合わないエッセイというのはなかなか辛いものがあることがわかった。
ひとつへーと思ったこと。p116?…タヌキソバがあるのだからウサギソバがあってもいいじゃないか、アヒルソバがあってもいいじゃないか、コップに顔があってもいいじゃないか、とホザいているのであります。しかしながらタヌキソバというものはテンプラソバのタネをぬいたアゲダマが入っているからタネヌキ、つまりタヌキなのであり、オカメソバはオカメハチモクで八目あるからオカメソバと名づけられているのであります。拍手。?