- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101461212
感想・レビュー・書評
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江戸時代、妖と交流を持つ廻船問屋の病弱な若旦那が連続殺人事件に巻き込まれ、妖達と解決する話。
主人公の若旦那は、家柄にも恵まれ家族や使用人や妖にも大事にされている。しかし病弱ながらも自立心が強いために不平不満も多く無茶な行動を起こすところが、我儘で幼稚さを感じる。若旦那の設定故か。素直で優しい心を持っているところは好感を持てる。
事件自体は読者の方が簡単に推理できてしまうレベルなのでいつまでも長引くことが焦ったく感じる。
続編を読もうかと思っているのは、犬神、白沢、小鬼や付喪神たちみんな個性的で魅力的だからだ。次作に期待! -
20200113から0120 江戸情緒たっぷり、妖怪味もたっぷり。シリーズものだからボチボチ読んでいこうかな。
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妖怪変化が続々というお話
ちょっと諄い部分もあり古さも感じますが、読みやすく面白かったです -
廻船問屋長崎屋の一人息子の若だんな一太郎は生まれつき身体が弱く、しょっちゅう寝込んでいるが、妖怪と話しができ、頭脳明晰であり、薬度問屋を任されている。世話役の手代の妖怪二人の助けとその他妖怪から情報を得て、自分を狙う人殺しと対決する。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。しゃばけシリーズ第1巻。
江戸の人情味あふれる舞台に妖怪と共に謎にいどむ病弱な若だんなの活躍がほのぼのとした語りで描かれている。 -
和製ファンタジーですね。可愛い(笑)です。妖なんてものを題材にして殺人なども起こるのに、優しくてほっこりしています。主人公の若だんながびっくりするほど虚弱だったり、守り役の妖の手代二人がものすごい強いかと思えば必要な時に役に立たない、なんてところがそういう雰囲気を作っているのかなと思います。素敵な幼馴染のいる所も好みです。章の最初に入っている挿絵がまたいいですね。鳴家を一匹(?)ペットに欲しくなりました。とりあえず一冊、と思って読みましたが雰囲気がとても好きなのでシリーズの続きも読んでみたいと思います。
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ファンタジーの肝は世界の構築と人物への魅力付けだと思うが、非常に上手い。時代物としても成立させたことが更に心地よさを産み出しています。これはとても良い作品ですね♪(^-^*)
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日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞した、畠中恵さんのデビュー作です。
江戸時代の描写がとても細やかで、雰囲気がよく出ています。
そして、登場する妖(あやかし)たちのキャラクターがとても良いですね。
それぞれ個性的で、その描き分けもしっかりとされていました。
妖たちのイメージが膨らむような、柴田ゆうさんの挿画も素敵。
大店の若だんなが主人公なのですが、外出もままならないほど身体が弱いので、読んでいてついハラハラしてしまいます。
語り口も軽く、殺人事件を扱いながらも、どこかほのぼのとした温かみを感じる作品でした。 -
今年はこのシリーズを読んでみようと読み始めました!
江戸時代の廻船問屋の大店の若旦那である一太郎を主役に、連続猟奇殺人事件の解決に若旦那には見える妖怪たちと協力して立ち向かう展開でした。
相手も妖怪なのですが、その対峙が時にはユーモラスであり、時には勇敢な一太郎達の奮闘が面白かったです!
どんどんシリーズを読み進めていこうと思います!