凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800806

感想・レビュー・書評

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  • 5

  • 階段島シリーズ第4弾。今まで隠されていた事実がだんだんと明らかになっていく。理屈っぽい言い回しがいつもより多く、途中で飽きてしまうこともあった。

  • 階段島の誕生と主人公・七草の関係、魔女について主に描かれていた回だった。前半は、島の新住民となった安達による変化と、島唯一の子供・大地について。後半は、魔女・掘と魔女の奪還を企てる安達、2人の七草について。

    前巻までで触れていた大地についての進展は特になく、メインとなったのは掘・安達・七草の関係だった。
    安達がカンフル剤となって、七草と真辺の関係や掘の体制に変化が生じた。曖昧であまり触れられていなかった2人の関係がはっきりしたのは良かった。もう1人の七草という支えがいなくなった掘、真辺を魔女にすると宣言した安達、相対する2人の今後が気になる。
    大地や島のみんなは拾われるのか、階段島はどうなるのか。次巻に期待。

  • 高校生以上の年齢しか生活していなかった階段島になぜか小学生の男の子がやってきた。その事実が階段島にどういう影響を与えていくのか。魔女の正体、階段島の存在にどんどん迫っていく今回。すごくミステリー要素が強くなり読み進めていける1冊でした。

  • いろんな七草が登場してきて読んでいて混乱する…。だけど、どちらも七草であることは変わらないし、そうであって欲しいと思う。階段島の謎についてすっきりした部分も多く、物語のクライマックスに向かって大きく前進している。賛否両論ある内容だとは思うけど、私は好きです。男女の仲を恋愛に落とし込むことは多いが、七草と真辺がそれを超えた関係で羨ましい。

  • 次々と明かされる事実には驚いたが、よく理解出来ない部分も多かった。(私の理解力がないだけかも知れないが。)
    哲学的なセリフなどが長ーく続くので、早く話が進まないかなあ、と思ってしまう。
    これらを除けば、面白かった。

  • 「階段島」シリーズ4
    島にいる唯一の小学生大地。彼のために部活を始めようと安達。これは、魔女である堀を陥れるための計画だったのだ。
    前魔女が、魔女に飽きた時、安達か堀のどちらかに魔法を譲ろうとした。そこで選ばれたのが堀。
    七草は二人いるし。ややこしいな。でもそういうこともあるのかも。
    あいかわらずのすかし具合と世界感が良い。

  • 「会話っていうのは、なにを言うのかだけが重要なわけじゃない。本当に大切なのは、なにを言わないでいるのかだ」
    「でも、言葉にしないと伝えようもないよ」
    「伝えるべき言葉を推敲しないといけないってことだよ。君が言ったことを、相手がどう受け取るのかまで考えて、不必要な言葉は省かないといけない。もしすべてを見通す
    神さまが名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」
    「白紙ばかりだと、どこを読んでいいのかわからないよ」
    「ただまっ白を眺めていればいい。ああ、白って綺麗だなと思っていればいい」

  • 新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイトたちだったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。繙かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた7年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは…。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。(Amazon紹介より)

    久しぶりに「階段島シリーズ」の続編に着手しましたが、イマイチ頭に入ってきませんでした。心理描写が抽象的で、結末も正直何がどうなったのかよくわかりませんでした。昔はそうでもなかったのになぁ。年齢による興味の移り変わりかなぁ。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★★★ 15
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★★★ 5
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★☆☆ 9
    『奥行』★★★★★ 10
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》84 A

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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