甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫ｎｅｘ)

著者 : 知念実希人

• 新潮社 (2017年10月28日発売)

感想・レビュー・書評

[hojiminonさんの感想 · 2022年5月26日]

今回の事件は相手がシリアルキラーということで、これまでのケースよりも緊迫感があったように思う。いくら考えても最後まで真相が分からなかった。二卵性双生児が融合してキメラになることがあるなんて初めて知った。まさか小鳥遊先生のギャグが解決の糸口になるとは…。鷹央・小鳥コンビの息がますます合って良い感じ。

[sotaさんの感想 · 2022年5月22日]

長編第3作目。
ブレずに面白いけれど、今回も解けるわけがない。
解けるわけがないけれど、調べれば出てくるし、いろいろパターンを考えれば閃ける可能性があるので、これも、ある意味フェアなのかな。

[みーさんの感想 · 2022年5月18日]

ラノベに分類されるのだろうか？内容、トリックともにちょっと物足りなく感じてしまった。だいたいの展開が予測できた。
でも、それぞれのキャラはいいのでこのシリーズの他の作品も読んでみたい。

[コプ眠さんの感想 · 2022年1月31日]

今回は鷹央と小鳥遊が一緒に行動していたので、夫婦漫才のような掛け合いがしょっちゅうあり、面白く読めた。いくつか可能性を考えながら読んでたけど、そういう症例があるのかぁ～と感心させられた。表紙、結構ギリギリだよね。
SMグッズもシメールもちゃんと回収されて、気持ち良く終わりました。

[hazel8483さんの感想 · 2021年10月9日]

ある事件現場から採取されたDNAが
鷹央が過去に死亡宣告をした
男性患者のものと一致した。
そのため彼女の診断に誤りはなかったか
なじみの刑事が聞き込みにくる。

疑惑を完全にぬぐい去れないのは
遺体が通常のように荼毘にふされず
新興宗教にはまっていた母親が
生き返らせると言って引き取ったからだ。
はたして、男は本当に復活したのか？

今回は連続殺人事件で
次の犠牲者を救えるかどうかの瀬戸際。
いつもより積極的に事件と関わる
鷹央ちゃんと小鳥先生です。
それにしても恐ろしい犯人でしたわ…。

[TIME IS LIFEさんの感想 · 2021年8月24日]

天久鷹央シリーズ初でしたっ
一気読み！やっぱり面白い！でも、トリックが物足りなかったのと、いつもの、どんでん返しのどんでん返しが欲しかったなぁ。

[あまぐもさんの感想 · 2021年7月31日]

+++
殺人鬼は、何者なのか。戦慄の医療ミステリー! 都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。警察は現場に残された血痕のDNA鑑定を行い、容疑者を割り出すが、それは四年前に死んだ男だった……。止まない殺人劇。メディアに送りつけられる犯行声明文。これは死者の復活か。あるいは、真犯人のトリックか。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央は事件の裏に潜む“病”を解き明かし、シリアルキラーに“診断”を下す。
+++

今回は、いままさに続いている連続殺人事件の謎解きで、しかも、鷹央が死亡診断をした男のDNAが現場に残されていたことで、自分の診断ミスが生んだ事件なのでは、という責任感もあり、鷹央ののめり込み方も普段に増して激しかった印象である。さらに言えば、普通に考えを巡らせていては永遠に真実にはたどり着けない設定でもあるので、焦燥感はさらに増す。ただ、途中からは、理由はともかく、何となくの印象で怪しい人物が浮かび上がってくるので、そこからは、理由を知りたい欲求がむくむくと頭をもたげてくる。そう頻繁にはない事案だとは思うが、最後はさすがお見事、という展開である。小鳥先生とのコンビもさらに絶妙になり、次が愉しみなシリーズである。

[jugushiさんの感想 · 2021年5月30日]

この作家の作品は読みやすく、この作品も面白かったです。ただ、トリックだけは少し残念でした。

[ゆふぃさんの感想 · 2021年5月24日]

今回は、いつも以上に殺人事件の捜査にがっつり関わってたので、途中二人が医者だということを忘れそうだった。そうそう、医療ミステリーだったよね、と何度か思い直す。おもしろかった

[まどまどさんの感想 · 2021年5月12日]

女性が絞殺される事件が発生し、桜井公康刑事が天久鷹央と小鳥遊優の元に力を借りに来た。死んだ男が生き返ったのか？それとも双子だったのか？三浦刑事を疑ってしまいました。捜査情報が分かるしもしかしてと思ったのですが、何と弟だったとは。父親からの虐待が怪物を生み出し、しばらくは抑え込んでいたのに。自分の誤解から解き放ってしまった。幼少期に辛い不幸があったとしても、やはり人を殺めるほどの不幸は存在しないと思う。

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃　レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。