甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫ｎｅｘ)

著者 : 知念実希人

• 新潮社 (2017年10月28日発売)

感想・レビュー・書評

[sally3さんの感想 · 2018年4月17日]

医療ミステリー。謎解きをするのが、二次元が大好きなオタク女子、天久鷹央という人物。はっきり言って、語り部の小鳥遊先生はいいやつっぽいが、オタク女子の天久さんはいまいち好きなタイプじゃないな（笑）。謎解きは面白かった。

[くろさんの感想 · 2018年3月28日]

天久鷹央シリーズ8作目。
鷹央が研修医時代に死亡診断した男のDNAが、4年後の殺人現場に残されていた。
多重人格系かな、面白いなと思っていたが、まさにDNA系だった。
ーーーしかし、三度目の犯行で犯人に腕を引っ掻かれ
のところって、おかしい...よね...？

[れおさんの感想 · 2018年3月25日]

23区内で連続して女性の絞殺事件がおき、警視庁捜査一課の桜井は天医会総合病院の天久鷹央に協力を要請した。4年前にも同一犯と思われる事件があり、今回とDNAが一致。よく似たDNAを持つ男性が１件めの被害ＯＬの会社に行く営業にいたがその兄弟はー◆移植かこれか、どっちかだろうな-とは思ったけど、謎解きよりも、今まで自分の知識のみで前進してた鷹央ｾﾝｾが色々考えてて…。小鳥ｾﾝｾ、頼んだぞーっ！って感じ！

[setusbさんの感想 · 2018年3月24日]

以前にも増してコンビの連携感が強くなってきている感じがした。小鳥遊先生も鷹央先生の扱いにも慣れてきたようである。死んだはずの人が生き返って時間を起こしたのではないかという不思議であり得なさそうな怖い印象がする事件を警察に真相を突き止めようと謎を解く。真相が暴かれていくうちに作中のような症例があるのだと納得したり、怖いなと感じたりした。事件の謎を解くうちに信頼感を増していくコンビと、お互いに掛けた言葉、最後の小鳥遊先生が鷹央先生にかけた言葉が印象的だった。シリーズの中で一番好きである。

[匿名希望さんの感想 · 2018年1月11日]

2018002冊目

一癖ある女医が事件を解決。シリーズ化されているようですが、最新刊にして、最初の一冊。でも、違和感なく読めました。

知念さんは時限病棟などが面白かったので手にした一冊。後半、怪奇的な話が医療の話と交わって興味深く読み進めることが出来ました。

ひとが怪物と言われるときには、畏怖の念が籠る。ベクトルの向き次第でひとの捉え方も違うはず。ひとの為になる怪物だっているはずですから。

[nayuさんの感想 · 2017年12月26日]

著者真骨頂のメディカルトリック。　　　　
面白かった。　　　
やっぱり長編っていうのは読み応えがあって良いね。　　　　
また将来役に立ちそうな立たなそうな知識が増えてしまった……。

[りぶれさんの感想 · 2017年12月6日]

やっぱりこのシリーズは面白い。鷹央先生の能力にはただただ驚くばかり。この先シリーズが続くうちに危ない方に行かないことを願います。頑張れ小鳥先生。キメラって聞いたことはあるけど、そういう事だったんですね。でもいくら知識が浸透しない頃の話としても考えが偏り過ぎてませんか？と思う、犯人の父親に対して。愛情とか湧かないのかなぁ。かばい切れず、そして死に追いやられた母親にちょっとヤキモキ。血液型も時折、いわゆる常識とは違う子供が産まれてくるらしく、それだけでも不安になるのに遺伝子レベルだと信じる方が難しいのかしら。

[❀なな❀さんの感想 · 2024年2月14日]

相変わらずテンポよくサクサク読める。
しかし、この寒はクスッとなる要素が控えめ。
常に犯人のことを鷹央は考え続け……時に体調を崩し(理由は自業自得ですが(笑))それでも正義を貫こうとする姿が印象的。
警察の言動が相変わらずノロマぎみ。
表紙の鷹央の持つ人形は真相が分かると「なるほど」と納得出来ます!!
気になる部分はあったけれど、楽しく読めました。

[ひろさんの感想 · 2023年9月16日]

天久鷹央リーズの８冊目です。
『スフィアの死天使』
『天久鷹央の推理カルテ』
『天久鷹央の推理カルテⅡ』
『天久鷹央の推理カルテⅢ』
『天久鷹央の推理カルテⅣ』
『幻影の手術室』
『天久鷹央の推理カルテⅤ』
『甦る殺人者』
『火焔の凶器』
『魔弾の射手』

らしいです。

　今回は連続殺人事件です。
現場に残されていたDNAを調べると、ある人物の兄弟が犯人である可能性が高いと分かるんだけど・・・４年前に亡くなってて・・・って話です。

　DNAって不思議だよね、一卵性双生児とか骨髄移植とか。って感じのお話しです。今までで一番びっくりだったかも？

[ともこさんの感想 · 2022年12月7日]

一気読み。展開が早くて面白いんだけど、シリーズのつながり方が分からなくて混乱してる。これは事件カルテのシリーズなのね。推理カルテじゃなくて。順番に読みたかったな。

[いくよ本さん · 2022/12/20]

よははは

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃　レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。