デミアン (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102001028

感想・レビュー・書評

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  • ピストーリウスさんめっちゃ好き、悲しい、泣泣

  • 少年シンクレールはクローマーに悩まされていたところを、学友のデミアンに助けられる。
    デミアンから新たな考え方を教示されたシンクレールは、自分自身と自分を取り巻く世界について深く考えるようになる。

    難しかった。デミアンとデミアンの母はシンクレールの生きる世界に彼と同じように実在する人間なのだろうか?

    自分にとってのデミアンは一体何(誰)だろう、と考えてみるのも面白いかもしれない。

  • 心情が深くて、難しい

  • 前半は幼少期の承認欲求から生まれる、大人になってみればなんでもないような、いわゆる「黒歴史」からの偶然の脱却。そこからズルズルと「自分とは」を現代人とは異なるアプローチで追求していく。他と交わっては離れ交わっては離れ、追い求めては突き放し、読者誰にでも通ずるようで、どこか気持ちの悪い不思議な作品。途中何度も読みながらぼーっとしていかんいかんと思い直しながら読んだけど、実際読み方はあれくらいがちょうどいいかもしれません。

  • 943-H
    文庫

  • つらい
    後半になるにつれどんどん辛い
    読み終わりこのドヨンとした気持ち
    また読み返した時はどんな気持ちになるのだろうか

  • デミアンはエーミールの生涯をかけての理想とする人物で、遂には理想を果たせたか、果たせなかったかは分からない。
    物語で、デミアンに出会ってからそれ以降はずっと理想を貫くことに邁進し、如何なる障壁があろうとも極めて禁欲的に、自らの理想をベースとして物事を対処していた。
    だが、序盤に書いてあるが理想に向かって一途に向かうのは非常に困難だと語っている。
    デミアンに出会った直後は幸福だっただろうが、デミアンを理想に生きているエーミールは理知的で感情的になることはなく、修行をしている過程を見ているようだった。
    「理想」この言葉は心の枷となり、自らを縛り付ける罰のようであると同時に、憧れや希望を抱き、理想に向かい専一に努力する勇気を与えてくれる。
    この本を読んだ所感としてまず挙がったのが、「理想を貫くことは幸福に繋がらないのでは。」ということだ。
    理想というのは内面の話であり、現実的に捉えると自分のやっていることに利益があるかと問われたら無駄と感じる。「こんな風になりたい」と思ったところで、感情で満足感を得るようなモノに一体なんの価値があるのだろうか。
    理想というものは意識的に掲げるのではなく、自らの行動を分析し、無意識的に好んでいる物事に関して考えることにより、自然と見えてくるモノであると思う。
    理想は自己啓発本を読んで「よし、これから頑張ろう!」と意気込んでその通りに行動していくのと一緒だ。
    ここでの問題点は、刹那的なモノに対して信頼を置いてしまうということだ。
    昨日の自分が明日と同じ感情で過ごしているか。表面上の理由だけでは努力をするに値しない、と行動を起こせないだろう。
    感情は信頼できない。理想を掲げて進む行為は重荷にしかならないだろう。

  • ヘッセと言えば、「ノルウェイの森」の影響で大昔に「車輪の下」読んで以来。デミアンは、主人公のシンクレールに大きな影響を与えた友人。裕福な環境に育ったデミアンは、不良な友人に気に入られたようと自分がついた嘘が原因で以降脅迫されるようになり…そこで救いの光となったのがデミアン。けれど、その後まっすぐと二人が友人になって友情物語を育むといった直線的な話ではなく、明暗二つの道を行きつ戻りつしつつ、シンクレールが一方的に恋慕するベアトリーチェ、シンクレールを崇拝する後輩、哲学的に語り合えるオルガン奏者、そして人生の折々に邂逅するデミアン、大きな愛で包み込んでくれるエヴァ夫人との対話の中から、自らの魂のありよう、真の人生とは、どこへ向かうのか、といったことをもがきつつ、つかんでいく物語。最初は、カインとアベルの物語の見方を変えてみることだったのが、段々と明暗、善悪の境目、価値観がゆさぶられ。自我の確立と世界との接続のせめぎあい。自らの魂が欲するところを知り、知るべきことはきっと経験するのだと思い極める。ただ、嗚呼、ピストーリウスの弱点は己の弱点でもある、という思いを拭い去れず。また、それでよしとする己もいる、といった読後感。

  • 病むと読む

  • 難しい。信仰、相反するもの、心眼の話。俺には少し早かった、、

    序盤の善の世界、悪の世界の二つの世界があって、シンクレアの善の世界が圧排されてる表現好きだった。

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