未成年 上巻 (新潮文庫 ト 1-20)

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制作 : 工藤 精一郎 
  • 新潮社 (1969年5月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (632ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102010150

未成年 上巻 (新潮文庫 ト 1-20)の感想・レビュー・書評

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  • ドストエフスキーの後期五大長編作品の中の一作品。
    主人公アルカージィは二十歳そこそこの青年。
    過剰すぎるほどのプライドの持ち主で、読んでいるほうが恥ずかしくなるようなことをしでかしてしまうしで、青二才なんですね。
    アルカージィには父親が二人いる。
    実父は貴族、そして戸籍上の父は家僕で庭師。
    私生児で育てられ、子供のころは苛められっ子だったせいか素直さがなく反骨的。
    父親の存在が常に抑圧されていて、愛憎が激しくバランスの悪い精神状態で危なっかしく思えた。

    登場人物の名前が覚えられなくて途中、何度も引き返して読んでいたので、すんごく読了まで時間がかかってしまった。
    下巻は早めに読めたらなぁと。

  •  アルカージイって私にそっくりだと思う。

  • ドストエフスキー五大長編の中でも、難解な作品と評されることのある「未成年」。
    少年から青年への成長途中である主人公が、父との再会、女性への恋、理想の追求と挫折などの様々な体験をし、一段上の精神の成熟さを獲得していく物語です。
    経済的・社会的には「未成年」という留保がつきながらも、思想的には自身を「成熟している」と考え、そのコンフリクトに苛立ち悩んだり、「自分が正しい」という自信と「自分は未熟なだけではないか」という懐疑との間に揺れ動き、一貫性を保てなかったりという主人公の苦悩は現代人にも共感できるのではないでしょうか。

    大変示唆深い作品でした。

  • ドストエフスキーらしさなのか。
    上巻は長ーい前置き、という感じ。

    「後で触れるだろう」
    「この時点では知らなかった」

    焦らす焦らす・・・

    上巻の最後の最後に「!」と。
    下巻が楽しみ。

  • 『白痴』以来、久しぶりのドストエフスキー。晩年の作らしい。
    めちゃくちゃ面白い。面白すぎる。
    本作の核となる原動力はずばり、登場人物たちがいくら卑劣な側面を持っていても、彼ら彼女らの「格」をなるべく落とさないように書いているということにあると思う。
    それって、ものすごく小説というものを尊敬している証拠だと思う。

  • まず五大長編を読破して安堵…主人公のアルカージイが同い年で若さの権化で恥ずかしくてしょうがないけど等身大の共感があって今読めてほんとに良かった、真に人間的で人道的で善良な大人になりたい、そんな若者を導くドストエフスキーからのメッセージがたくさんあるんだろう

  • 自殺、妊娠。腹の探り合い。実父(ヴェルシーロフ)に子(アルカージィ)はあるときは不信、あるときは絶対の崇拝と激しく揺れ動く感情。祝宴性が全開だ。上巻終盤に出てくる親子の対決?の場面は見物だ。キーアイテムは手紙。ロシアにおけるサモワールの意義の描写もなにげなくいい。

  • 色々と巻き起こる小説で人物を把握したりするのに時間がかかる・・・正直読みやすくはないけど、同時にすごく惹きつけられる。理想と現実の狭間で揺れ、複雑で極端な性格をした主人公はドストエフスキー的な気がするなぁ・・・。

  • メモ

    アルカージィ・マカーロヴィチ・ドルゴルーキー
    ヴェルシーロフの私生児21歳。父性求めすぎ。

    マカール・イワーノヴィチ・ドルゴルーキー
    戸籍上の父。巡礼者。50歳

    ソフィヤ・アンドレーエヴナ
    アルカージィの母。マカールの妻。ヴェルシーロフの内縁の妻。当時18歳

    アンドレイ・ペトローヴィチ・ヴェルシーロフ
    アルカージィの実父。彼をペテルブルクに呼ぶ。

    タチヤナ・パーヴロヴナ・プルトコーワ
    ヴェルシーロフの屋敷に住んでいた女地主。仲悪い。

    ソコーリスキー老公爵
    富豪。三等官。アルカージィを俸給50ルーブリで雇うCher enfant

    セルゲイ・ソコーリスキー公爵
    ヴェルシーロフを頬打ちする。モスクワで係争中。アルカージイと親友になる。

    アンナ・アンドレーエヴナ・ヴェルシーロワ
    ヴェルシーロフの娘。アルカージィの姉22歳

    オリムピアーダ(クッション)
    公爵の被扶養者

    クラフト
    さらば。

    ワーシン

    アフマーコフ将軍
    ヴェルシーロフの友人

    娘カテリーナ・ニコラーエヴナ
    ヴェルシーロフに恋をする16.7歳

    アンドロニコフ
    法律家
    マーリア・イワーノヴナ
    アンドロニコフの妻

  • 2011 読了

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