パパ・ユーアクレイジー (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102031032

感想・レビュー・書評

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  •  「もしお前が愛することができるとするなら、お前は憎むこともできるんだ。もちろん、大部分の時間、お前は愛しているわけだが、しかし全く憎まないということは不可能なんだ。憎しみというのは、そのことさえ理解していればなかなか役に立つ感情なんだよ」(p.29)
     
     「あるものが見つかるはずだと思い続けることは、実際に見つけることと殆ど同じくらいにいいものなんだ」(p.58)勉強するときの心の支えになるかもしれない。

     「彼は自分自身について学び続ける。そして、彼が学べば学ぶほど、彼は更に更に混乱してゆくのさ」千葉雅也の『勉強の哲学』を思い出した。

  • ピートとピートの父さんの穏やかな会話、シンプルな食事、無邪気な戯れは、ちょっと村上春樹ワールドなイメージだ。だから何?っとも言える生活だけど、その何ともないところがさわやかで清々しい。家の裏出がすぐマリブビーチなんて想像するだけでワクワクする。父と息子がこんな風な時間を過ごすことができるのはとても贅沢だと思うし、現実的ではないかもしれない。本来、母親のそばにいることの方が多い年頃の息子が父親と一緒にいることを選択すること自体、男親にとっては嬉しい限りではないだろうか。赤いフォードでピートたちはドライブにでかけたが、オイラもまさにそんな旅を息子や娘と旅をしたいなという夢があった。どこに行きたいとか、何がしたいという訳ではなく、とりとめのない話をしながらオイラが子供に戻り、息子や娘が大人になる瞬間をお互いに感じ合えたら面白いだろうと思う。
    それにしても伊丹監督が翻訳の仕事もしていたのはビックリだ。それにこの翻訳の方法。読み辛いなと思っていたけど、あとがきを読んで納得だ。

  • 誰がクレイジーかと言えば、訳者の伊丹十三氏でしょう。
    英語なのに、主語を略さないというルールで翻訳してみる、しかも、そのまま出版してしまう…クレイジーです(笑)

  • とても深いお話でした。
    大切なことがたくさん詰まっていたように感じます。
    翻訳のされかたが賛否両論だった意味がわかりました。
    善し悪しは人それぞれだと思います。
    翻訳者の方がありのままの姿でこの本を訳したかったという気持ちはわかりますが、やはり読みずらいです。

  • 080512(m 不明)

  • 高校生のときに初めて読んだ本。
    当時は、このパパって変わっているなあ~と思った。
    チーズとパンが食べたくなった。
    妙に印象に残った本だった。お気に入りの本だった。
    当時だったら、★4つつけただろうと思う。

    大人になった今、読み直してみると、
    そんなに変わったパパでもないなとも思った。
    どうしてだろう?

  • これは名著だと思うのですが
    人に勧められて気に入りました。
    なんと翻訳が伊丹十三なの。ぎこちない文章に垣間見せるレトリックに感銘を受けました。瑞々しいなぁ

  • ペンを捨てよ、海まで走ろう。ムール貝をひきはがして、ごちそうをつくろう。
    ライスとトマトさえあれば、作家のライスの完成だ!

  • 2007 8/2

  • 080214
    子供ってこんな感じなのかね
    自分はこんな感じじゃなかったなぁ
    うらやましいような

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