- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102094020
感想・レビュー・書評
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すでに僕を責めにかかっている人たちは、あの多くの年若い少年たちにとって戦争が何であったかを思い出してみるがいい。それは、四年間の長い休暇だったのだ。
新庄氏訳の冒頭の一説は、強く印象に残りました。 早熟の代名詞ラディゲの傑作詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20世紀初頭フランスの作家、ラディゲ16歳の作品。短い作品ながら重く息苦しく、途中なんども挫折しそうになりながら読んだ。フランス人は恋愛が好きなのだなぁ……と思う。 ‘夭折の天才’という、なんともありきたりなやり方で語られるラディゲだけれど、この作品が高く評価されているのは、若い彼の作品だからではなく、ここまで濃密に描写し書ききった、その筆の力によるものだと思う。もっとマイナーな作品だと思っていたのに、意外と読まれているようで驚きました。
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ベタなコメントだけどさ、これ書いたとき16歳?
信じれん。
しかし、このトシで肉体が悪魔だと知ったラディゲは、
早く死ぬしか術がなかったんだろうな。
一定のあきらめを知らない年齢。何でも出来ると信じる
その年齢。
ラディゲの死を早く読まねば。 -
この小説を十代で書いたというのがすごい。あってはならない恋愛に、男も女も騙し合い。そして衝撃のラスト。ラディゲの才能溢るる作品です。
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16歳の奇才。その愛の経過に息をつくことさえ忘れてしまった。
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若くて、激しい。
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ラディゲの小説。コクトーとかデュネとか読み漁ってたちょっと背伸びしてみたかった高校生ころの本です。
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坂口安吾が天才と称した作家。23で死去。この作品も確か二十歳前後で書いているはず。人間そのものへの深い考察から生まれた表現。この作家の緻密な人間像の描き方に三島由紀夫も影響を受けたと思われる(想像)。もちろん歴史的傑作。
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最近映画も見た。どんなに嬉しかったかは言うまでもない。
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恋愛について、はじめてびっくりした作品。