- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102118283
感想・レビュー・書評
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みずみずしく、苦しく、綺麗だった
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拍手。
はじめに、一行目が素敵すぎる。
僕は小説を買うとき、まず題名をみる。クリアすれば裏の内容紹介。そこを越えたら、一行目を読む。
その一行目に惹かれれば、レジへ持っていくのだけど、この一行目はタイトルよりもさらに重要だと思っている。
この本には、恋愛、浮気、セックス、死、憎悪などなど様々な事柄が書かれていて、人生の深い暗い底のような匂いに包まれる。
けれど、最終的なところ、恋愛の生ぬるさのようなものがありありと、僕にとっての恋愛とは、が記されていた。
あとは、描写がとても奇麗だった。
まるでテレビに映像が流れているように、鮮明に観ること(読むこと)ができた。
浜辺、オレンジ、コーヒー、涙、タバコ。
サガンの本はこれが初だったけれど、他のも読みたい。特に『愛は束縛』を。 -
これを18で書いたことがまず本当にすごい
あとは、翻訳の言葉選びが、素晴らしすぎて全部しっくりきたー
一つ一つの細かい心情が、よく自分が体験するけど言葉にできないことで納得した。恥ずかしくなる感じとか,つい不幸を祈ってしまうところとか,他人に対して達観できているように感じちゃう若気の至りとか。
今回は自分になぞらえて読んだけど今度は一歩引いてよみたい。 -
少女小説の傑作とだけあり、作品自体短いのもあるがおもしろくてすぐ読み終わった。
著者は18歳と若くしてこの本を書いたのもあり、若さゆえの気の移ろいやすさ、「正しさ」への反発、 お勉強からの逃避、初体験など…自分は大人になってから読んでしまったが、本当の少女のときに読んだらさらに共感しわくわくしただろうと思う。主人公の境遇や考え方は全然自分と違うが。 -
十七歳の夏、放蕩な父レイモンとその愛人エルザと南仏でヴァカンスを楽しむことになったセシル。そこで出会ったシリルと恋に落ち、三人でのヴァカンスも楽しんでいたが、母の旧友で父のもう一人のガールフレンド・アンヌも別荘にやってきたことで状況は一変。さらには父とアンヌから再婚の話を聞いたセシルは、支離滅裂で浮かれた父娘の生活が一変することを恐れたセシルは、迷いながらもある計画を実行するーー
最後まで読み切った後にようやく冒頭のセシルの考えが理解出来た。 -
(2023/07/04 2h)
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大好きな作品。少女のきまぐれや残酷さを
当時同じく少女のサガンが客観的に描けてるのが凄すぎる
恐るべき才能
オレンジとコーヒーの朝食のフレッシュな描写も大好き