Xの悲劇 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102137017

感想・レビュー・書評

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  • なぜかとんでもなく時間がかかり、やっとのことで読了。
    やはりクイーンの論理的な描写が肌に合っているらしく、おそらくひっかかるであろうと危惧していた、時代を反映した死語(借りたのは昭和33年初版の増刷版だった)もなんなく切り抜けた。
    トリック自体はYの方が好き。でも犯人の動機や被害者の過去についてはXが良かったかもしれない。冷静な犯人VS論理思考の探偵の構図はやはり魅力的だ。最後の一言でタイトルの「X」の意味も分かったし、満足。
    ただ一つ悔しいのは、ドルリー・レーンシリーズ最後にして最大の謎を解説で翻訳者にばらされてしまったこと。大久保さん…!

  • 事件自体のケレン味は少ないものの、真相はド派手なので、解決篇はかなりエキサイティング。
    ドルリー・レーンのロジカルな推理と芝居じみた(俳優だから当然だが)立ち居振る舞いに酔いしれた。

  • 2013年9月30日(月)、読了。

  • (1983.08.01読了)(1979.11.18購入)
    *解説目録より*
    満員電車の中で、渡し船の中で、汽車の中で、次々起こる殺人事件。ニューヨーク四百万市民の中へまぎれ込んだ犯人は? かつてシェイクスピア劇の名優と謳われながら、今は聾となって舞台を退いたドルリー・レーンがサム警部を助けて初の名探偵ぶりを発揮する本格探偵小説で、純粋な謎解きの論理的興味に息もつかせぬ傑作。

  • トリックもさることながら、解答編の説得力が素晴らしい。

    丁寧な文章と構成で納得させられた。

  • 息も尽かせない論理的な筋と探偵ドルリー・レーンの変人っぷりに脱帽。

  • この本を初めて読んだのは小学生の頃。
    その時から、とても面白い小説だとは思ったが、改めて読み返してみると最高に面白い。

    ネタばれになるといけないので大まかに書くが、構成の素晴らしさ、分かり易いキャラクター設定、格好の良い探偵役、そしてミステリとしての質の良さ。
    物語が進むに連れて、どんどん引き込まれてゆく。
    これはドルリー・レーンという二人組みの著者だからこそ書けたのかもしれない。
    そして、訳がとても良かった。
    スムーズに読めたし、表現力が秀逸だ。
    洋書特有の、意味が伝えきれなくて、もわっとした感じも無かった。

    とても面白かった。
    名前だけ知っていて、読んだことがないという方は、是非読んでみると良いと思う。
    次は国名シリーズを読んでみよう。

  • ロングストリート事件。
    満員電車の中で殺害された被害者。被害者のポケットの中からはニコチンが塗られた針が刺さったコルク。
    船着場での転落死、裁判後の射殺事件。
    名探偵ドルリー・レーンの推理。

     2010年7月9日購入

     2010年7月17日読了

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