海の救助隊―フェレット物語 (新潮文庫)

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制作 : Richard Bach  法村 里絵 
  • 新潮社 (2009年6月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102159026

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海の救助隊―フェレット物語 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 理屈ではなく「表現しながら生きる」ってことをしたくなる本である。

  • とても明るい小説。困難に立ち向かい成し遂げることに対して前向きな表現に満ちあふれている。
    これを人間を主人公にしてやると現実世界との齟齬が出るため,あえてフェレットでやっているようだ。
    なので,人間と同じ感覚で同じような生活をするフェレットという設定のため,最初は取っつきにくい。
    あとがきにあるようにいわゆる「使命」に目覚めたとはどういうことかを表現しされていて,ちょっと夜間飛行を思い出した。

  • 恐らく熱を出しながらゴールデンウィーク前日夜の新幹線で読む、という変なシチュエーション。思ってたバックの世界とは違うなあ、と思いながらも、泣けちゃった。たまにはこういうのもいい。

  • 5冊のフェレットシリーズ。それぞれに登場フェレットが違い、1巻目のこちらは、フェレット・レスキュー・サービス(FRS)の女性キャプテン・ベサニーの巻。
    レスキューボートでの海の救助とフェレットという姿は、真剣でも愛らしく、また巻末にあるように寓話的でもあります。量はないのでやさしく読めます。名前だけ知っている「かもめのジョナサン」の著者。

  • 正直期待をしていなかったが、とても楽しめた作品。
    海で働くキャプテンとクルーたちの命がけの救出活動。
    最後の方は一気に読み進めてしまいましたよw
    面白かった♪( ´θ`)ノ

  • 久しぶりに元気をもらった。
    愛らしいフェレット達の大冒険!

    坂崎千春さんの挿絵もかわいらしく。
    読んでいて幸せでした。

  • フェレット好きの友人から、「最近こんなのを読んだよ」と教えてもらった本。
    選ばれて厳しい訓練を受けたものだけが入隊を許可されるFRS(フェレット・レスキュー・サービス)っていうのがあってね~、もちろん隊員は全員フェレットでね~、
    ともうその設定を聞いているだけでおかしくて、読みたい読みたい!と貸してもらいました。

    幼いころ母親から読み聞かされた物語に心打たれ、士官学校に進んだベサニーは少尉となり、海辺の基地に配属された。
    海で災難に遭遇したすべての動物を「黙って救う」のが彼らのミッション。
    あるとき、セレブシンガーが取材のためにやってきて、訓練をともにする。
    そして嵐による海難事故が発生し・・・

    彼らの基地は隣にある人間の沿岸警備隊とぜんぶ人間のもののミニチュア版である以外、装備やつくりはすべて一緒なんだって。
    最新鋭の装備をつくしたJボートも持っているし、厳しい訓練のたまものともいえる技術と知識、経験は人間界とまったく同じ。
    ただそれぞれのミッションを黙々とこなすのみ。

    なんかほんとにそんな世界がありそうな気がしてきたよ・・・
    フェレット界の雑誌も、セレブな社会も。

    そして読み終わるとちょっと「キリッとせにゃいかんなあ」という気持ちにさせられる本です。
    フェレット達の生きざまから学ぶこと、基本的な事だけどはっとさせられることが多かったです。

    「いろんな生き方があるけれど、それぞれに大事なのは、美しさを表現すること。」
    そんなことをフェレットからキリッと言われた日にゃ、思わず姿勢を正してしまいます。
    フェレット好きな人はもちろん、薄くて読みやすい本なので、深呼吸的に読むのにちようどいい作品かもしれません。
    (しかし、海難シーンはけっこう疲れる・・・)

    そして、今度から海に行ったときには、「基地があるかも」って思ってしまいそう。

  • 表紙と中の絵がかわいすぎて一目ぼれ購入。
    そして読み出したら面白くて続きが気になっています。
    しっかりしているけれど、どこか優しい表現の文章で
    読んでいて疲れない物語だと思います。

  • 可愛らしくて勇気ありすぎる!残りも楽しみなシリーズです。

  • 愛と勇気と思いやり、理想を求める気高い心。
    その全てを持ち合わせた素敵な「人間」たち、じゃなくて「フェレット」たち!どストレートなメッセージは「フェレット」だから届くのです。

  • 人間社会と並行する形で、フェレット社会が存在します。職業を持ち、働くフェレットたちの物語。
    素直に楽しめる、前向きなストーリーです。

    読んだあとは、フェレットたちが心なしか気高い表情に見えます(笑)

  • アンパンマンの歌詞のような本でした。

    確立された自信はとても美しい。

  •  非常に好きなリチャード・バックの作品なのに、しかも薄い1冊なのに、読み終わるのにかなり時間がかかった。それは、作品の設定にすんなり入り込めなかったからだ。

     登場するのがほとんどフェレットというのはいい。フェレットがエンジンの着いた立派な船を操り海難救助をしているのも、ロックスターだったりするのも、雑誌が発行されていたりするのもいい。そういう世界の話なのである。

     たとえば、「カモメのジョナサン」とか、あるいは「ウォータシップダウンのうさぎたち」とか「くまのプーさん」などが、それぞれの動物の生態のようなものを(多かれ少なかれ)踏まえた上で、人間のような思考力などを与えている。それに対してこの作品の場合は、人間の社会生活をそっくりそのまま維持した上で、人間の場所にフェレットを置いている。シルバニア・ファミリーとか、映画の「銀河鉄道の夜」のような雰囲気である。

     まあ、それはそれでいいのだ。そういうものなのだから。ただ困ったことに、この作品の世界には人間も存在するのである。どうやら、フェレットの海難救助隊が救う船は、人間の船であり、救う相手はその船に乗っている動物らしい。このあたりで、僕の頭はくらくらしてきて、たとえばフェレットが乗っている船のサイズとか、そういうところでよくわからなくなってしまったのである。

     その違和感を別とすれば、とても楽しく読める本である。実際、読んでいるうちに物語に引き込まれて、上記の違和感はわりあい感じなくなったのは確かである。

     ただし、一連のバックの作品に比べてみれば、物語としての魅力は浅く単純で、クライマックスシーンに「ああ、きたか」と思ってしまうような、ある種の説教臭さを感じてしまったのである。

  • なんで今になってフェレットの世界を舞台にした童話的な作品を発表したのかはよくわかりませんが、イリュージョンやONEよりも、きちんと染み込む作品だと思います。

    巻末にある重松清の解説が秀逸。まったくもってその通り、というような文章でした。

  • 「誰かが死ぬのを黙って見ているよりも、
     その命を救ってあげるほうが、ずっとすてきだし、
     悲運に見舞われようとしている誰かを放っておくよりも、
     そこから救いだしてあげるほうが、ずっと立派なのです。」

    前向きで、すごく可愛いくて、勇気と愛がいっぱい。
    フェレット好きな人も、そうじゃない人も、前足でもふもふされてください。

  • 海、レスキューでなんでフェレット???の謎は役者あとがきで判明。著者が飼っているフェレットに触発されてとのこと。設定は現代で人間の生活する世界と共存しています。動物の世界で完結しているのかと思っていたので意外。愛くるしいフェレットとは言えレスキュー・シーンはなかなかの迫力。皆、プロフェッショナルな意識に燃え、すがすがしい気持ちになります。寓話として理想的すぎる世界になっているかもしれませんが、かえってまっすぐ心に入ってきて、どろどろの世界で方向を見失いそうになったとき、軌道修正できそうな感じです。「望みをかなえるには、知能や才能や教育よりも決意のほうがたいせつだということを、ぺサニーは教わらずして知っていた。」何でも他石にしがちな自分にとってドキッとする一文です。

  • 「なんでフェレット?」と気になりつつながめていたところに、青山南さん『旅するアメリカ文学』の影響?で手に取りました(これは掲載されていません、念のため)。バックは村上龍さん訳の『イリュージョン』以来なので、すごいブランク(笑)。

    幼いころに「自分のレスキュー・ボートの甲板に乗る!」と決めたフェレット・レスキュー・サービスのエース、キャプテン・べサニー。彼女が愛と勇気にあふれてもう、男前でかっこいいんですよ。フェレットなのに(笑)。彼女と彼女のクルーの船の名前が“resolute(決然たる)”とはまた泣かせる!

    絵本用の物語?と思いつつ読み進みましたが、子供だましではなく、ディテールも行き届いて描かれた大人の物語です。長さの単位が“foot/feet”じゃなくて「動物の前足」の“paw”だったり、出てくる雑誌が『フェレットの友』だったりと、小道具がフェレット仕立てでキュートなものの、ベサニーたちの活躍はリアルでダイナミック!廃船だったレゾルート号のエンジンに火が入る描写にはゾクゾクし、嵐の中をレスキューに向かうさまは、あまりのスリリングさ(『海猿』に圧勝!)に「みんな、大丈夫なの?」とドキドキし、結末には思わずジーンとする(笑)。やべぇ、フェレットに感動させられてるよ、私ー。

    訳はいやみなく読みやすくて、解説も親切。プラス、ゲスト解説は重松清さん。バックという作家のことをマジメに考えたりすると、あまりにアメリカンにまっすぐで、崇高に美しすぎる精神性がちょっと微妙…と思うときもあるんですが、ここはもう、そういうことを吹っ飛ばして、愛と勇気と友情をがっちり感じたもの勝ちです。フェレットだけど(笑)。

  • 「かもめのジョナサン」で有名なリチャード・バックの連作小説ひとつめ。フェレットが主役の物語。海の救助隊、荒波の中がんばる姿やその考え方はすごくかっこいい。でもフェレットだからすごくかわいい。シンプルに楽しめるお話で、これから続く作品群が楽しみです。

  • 登場人物の一人ひとりが格好良すぎる。

    見せ場も各キャラにあるし。

    若干美しすぎる話だとは思ってしまうけど、
    だからこそ「物語」なんだろうなあとも思う。


  • 「ほとんどは、決まった仕事のくりかえし」プライドを持って、くりかえし。

    「前足」とくるたびにきゅんきゅんします。ベサニーのハンモックになりたい。

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