グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.69
  • (73)
  • (172)
  • (148)
  • (23)
  • (3)
本棚登録 : 1029
感想 : 120
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102169339

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この作家さんは、主人公にもの凄い困難苦難を与えるのが好きなようだ(笑)
    当然、この手の小説は主人公が厳しい状況に置かれても、それをどのように打破するかが最大の見せ場になるし、その方法が面白ければ作品として傑作と言える。
    ただ、殆どの作家は大風呂敷を広げる事は出来るが上手に畳めない。
    広げ過ぎて収集が付かなかったり、メチャクチャになったり、無理矢理で強引な手法で結末を迎える事が多い。
    この作家も、これでもかと主人公を窮地に立たせるが、前回もかなり無理の有る解決方法で、決着を着けていたと思う。。
    今回も、無理矢理感の有る結末になりそうで、下巻が不安だ。

  • チャイルド44の続編。

    ゾーヤの心中を考えると、辛過ぎる。
    かつての権力に従い、人間を捨てた者達が、化け物として光を浴びた時、どうなるのか。

    警察が犯罪者になったなら、犯罪者が警察にならなければならない、というフラエラの言葉も、痛い。
    下巻へ進む。

  • 前作から続いていた「罪とは?」が
    フルシチョフのスターリン批判で正義・善悪がひっくり返る事によって
    いよいよ最大のテーマに

    ミステリというかアクションという感じで
    収容所に向かう船の描写は迫力なんだけど、
    それこそハリウッド映画でいいかな、という気がしないでもなくw

    そしてああーネステロフーー

  • ロシア怖い。

    平穏に過ごすって何?って考えてしまう。

    前回養子に迎えた2人との生活をなんとかやっていこうとした矢先に体制が変わり、身に危険が迫る。かなり劣悪な環境に自ら乗り込んでいくので、読み進めるのがしんどい。

    2016.6.13

  • 国家保安省の捜査員だったレオは、多重殺人事件を解決した功績でモスクワ殺人課を創設した。私生活ではゾーヤとエレナ姉妹を養女としたが、姉のゾーヤは自分の親を殺したレオに心を開いていなかった。
    そうした中かつての政府関係者が的となった連続殺人事件が発生する。その事件を追っていたレオだったがその犯人にゾーヤを誘拐される。
    ゾーヤを解放する条件として、犯人グループの首領であるフラエラの夫を脱獄させるために収容所グラーグ57に潜入する。

  • 前作のほうが。。

  • 2015年5月読了。★3つ

  • 重苦しい内容と話がなかなか進まないので読むのが少し辛くなっていたが、レオが船に乗ってからはいっきに加速にはいった。しかし、いつもながらの容赦のない展開にいやな予感がしつつ下巻へ。

  • チャイルド44がトムハーディ主演の映画原作ということで読み始めたときに、このグラーグ57とエージェント6も買ってしまったので、読んでいるのだけれど。
    旧ソ連の体制って興味深いけど、なんか表面的な描写。
    ★★★3つにしたけれど、Cだな。上巻は。

  • うーん、やはりこのシリーズ重い。
    前になかなか進まない。でも読む本がなくなってきたので、ともかく下巻へ。

著者プロフィール

1979年、ロンドン生れ。2001年、ケンブリッジ大学英文学科を首席で卒業。在学当時から映画・TVドラマの脚本を手がける。処女小説『チャイルド44』は刊行1年前から世界的注目を浴びたのち、2008年度CWA賞最優秀スパイ・冒険・スリラー賞をはじめ数々の賞を受ける。

トム・ロブスミスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×