- Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102451045
感想・レビュー・書評
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クリスマスが近い雪の降る夜にトムウェイツを聴きながら #読了
大切なものを失うことでしか生を感じられない青年の、奇妙な偶然に満ちた半生
青春とはこのようにして終わるのだな
素晴らしい小説だった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
楽しい時も、そうでない時も、いつか終わる。巨人軍は永遠に不滅です、はあるが、ほとんどは滅ぶ、祇園精舎。
映画の「最強のふたり」を思い起こした。
長い旅路、ストーリー。p526巨編。
世の中、宇宙、ええ、だよね、狭い。ほんとに。
なんだかなあ、と思った。しみじみと。ああ。 -
村上春樹を彷彿とさせるような、
非常に読みやすい文体。
書き出しが本当に素晴らしい。
この書き出しに、ノスタルジーもワクワク感も凝縮されている。
再生と喪失を繰り返す人生
登場人物もみんなチャーミング
青春小説の傑作! -
実存とアイデンティティーを巡る旅が、
こんなふうに結びつき、
答えに行き着くとは。
3人の男性(いや、おじさんも含めて4人か)が己を見出し解き放たれるために、
それぞれがすべてを得て、
すべてを失う必要があったわけだが、
みなそこに一筋の希望が生まれている。
ポール・オースターが、
自作のうち唯一のコメディだと語っているらしく、
それはわかる気がする。
すれっすれの切実な破滅が中心にあるからこそ、
各々の悲劇性が抜群の喜劇になって昇華されている。 -
良い本だ。
M.S.フォッグの生き方に対しては、自分もそうなってしまうのではないかという不安と、羨ましさの感情が混ざる。 -
①文体★★★★★
②読後余韻★★★★★ -
村上春樹みたいに変な甘ったるさがあり、個人的には面白いと思えなかった。
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作者曰くコメディ、らしいけどめちゃくちゃバッドエンドで切ない