偶然の音楽 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102451069

感想・レビュー・書評

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  • 「ムーン・パレス」より物語の展開にリズムがあって読みやすい反面、ずしりと重い読後感があります。おっさん向けは間違いないのですが、おっさんには辛い一冊。

  • 特徴的なキャラクター達と、予測できないストーリー展開が面白い。
    物語の中に含まれる様々な伏線から、人生は偶然なのか、必然なのか、オースターの真意が未だ読み取れず、考え続けたい作品。

  • 指定課題図書でした。
    わたしのオースターとの出会い。

    ずっと本棚の奥にしまわれていたんだけど、先日「ゲーム理論」というのをちらっと聞き、これは…!と思っているところです。

    気持ちが向いている間にはやくもう一度読まねば。

  • 本作への予備知識なくて、ロードムービーのような 旅すること・移動することによる 成長や再生 癒しを主題にした作品かなって想像して読み出したら、全然違った!
    無軌道な移動は序奏で、本編は移動を止めた時以降にあった。
    三人称によるナッシュの心理描写が緻密で、一進一退を繰り返すジリジリ感が堪らない
    無軌道な、堕ちた自分に決別してリスタートしていくための過程を描いているはずと捉えて読み進めていただけに、ラストの描写には 驚かされた
    読了後に その衝撃が徐々に薄らいで 落ち着いて改めて振り返ると、一進一退の「退」が刹那的に顕在化した結果がラストであったと思った
    生きていれば、また一進一退の物語が続いているのかも、と想像した、ナッシュのその後は読者に心に委ねているかのよう

  • 2017/08/04 読了

  • 途中までは、ドラマ性にワクワクしていたのだ。
    終わりの三分の一ほど、空間の開放感とは対照的に、閉鎖的な精神状態からくる停滞感や、そんな状況に置かれた主人公の、他者への疑心暗鬼からくる不安定な情緒に振り回されまくり、ヘトヘトになった。
    かといって十分にその疲労感を楽しめたというか、言葉では説明し難いが、とても珍しい読書体験だった。

  • 最初から,予定されていたように破滅に向かっていく様が哀しく,感じる

  • 読み終わって、どう思えばいいのかがわからなかった。
    ナッシュは死んでしまったの?それとも事故に遭ったけど生きてるの?
    ポッツィはどうなったのか?本当にナッシュが想像している通りの出来事があったのか?
    わからん!
    個人的には、二人が壁を建設していって、達成感を味わっているところを意外と楽しんで読んだ。
    ポーカーのルールは全く知らないけれど大丈夫だった。

  • 再々読

  • なんと読み始めてから読了まで5ヶ月.間に体調が悪かった時期があるにせよ、なんとも進まない本だった。
    もうこういう話はいいかな。他に読むものもあるしね。

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