疑心: 隠蔽捜査3

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 187
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103002536

感想・レビュー・書評

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  • 竜崎さんがウジウジしているのが、今までになかったことであり得ないような、それでいてやっぱり合っているような・・・このシリーズはどうも前半がのそのそしている感が否めない。竜崎さんが、いつも通りに仕事をしているとやはりスピード感が違うと感じる。
    それにしても、伊丹さんと竜崎さんって、やっぱり親友なのでは?
    次回にも期待。

  • 別の本で登場した警視庁刑事部長伊丹と警察庁からある事件で所轄の大森署長に降格人事を受けた竜崎の、二人のキャリアの人間味のあるやりとり。この本では竜崎の視点で描かれる。
    キャリアの王道、東京大学法学部卒、公務員上級試験合格の、何事にも動じないエリートキャリアのふと陥る恋が、まあ現実味はないけど読ませる、かな。
    ただ、今野さん、言葉の使ひ方がいまいちのことがあり、最近気になり始めた。具体例はまた別の本で。

  • このシリーズはどれを読んでもおすすめですが、1から読むのがベストです。絶対はまると思うんだが。

  • 隠蔽捜査シリーズ三巻。大森署長竜崎の元にアメリカ大統領が来日する際の警備書類が届くが、所轄には異例の等級、方面警備本部長の任命が下る、任命の裏には姑息な裏工作が?。テロの標的にされていると主張し空港閉鎖を進言するシークレットサービス・部下として送り込まれた美貌のキャリア秘書官畠山美奈子にカタブツで唐変木の竜崎が恋心?・素行が良くないが辣腕刑事戸高の単独捜査の強行・原理原則でたてまえが正論の方面警備本部長竜崎には荷の重い難局が山済み。次巻「隠蔽捜査3.5」意味深なタイトル。ますます面白い!

    大森署で「一日署長イベント」が行われることになり、挨拶に来たアイドルに常識を教える。「室内では帽子を取るものです。」「ファッションなのかもしれませんが、特に誰かに挨拶をするときは帽子を取るのが礼儀です。」ぴかぴかの小学一年生が初めて教室で先生に教えてもらう「常識」ではなかろうか?。毎朝室内で帽子をかぶり出演する、おじいさんコメンテーター。孫にも笑われているのを知らないのか?

  • 米大統領訪日を狙ったテロ対応の話。シリーズの中ではあまり評価は高くないようだけど、相変わらずの竜崎ぶりが発揮されていて楽しめた。

  • 今回も淡々とした読みやすい文章で、すぐに読めた。竜崎の感情の変化には賛否両論あるようだか、結果的に竜崎らしい方向で落ち着くし、結局は事件もあらゆる人間関係もうまく決着し、読後感は凄く良い小説。引き続き4にも着手!

  • 他の人のレビューにあった「竜崎が恋をして調子が悪い」に爆笑!
    (思わず、いいね!を押してしまいました♪)
    確かにその通りで、常に冷製沈着な竜崎が好きな私にとっては実に面白くない(笑)!
    相談相手が悪いと思うけど(笑)、相談の効果は別として、禅から自分を取り戻して行くところが凡人にはありえへんくて、さすが竜崎!
    事件としては、またもやザクッと解決。
    このシリーズ、もはや事件より竜崎の魅力で勝負かな。

  • 今回は理性原則が第一で感情は二の次、といった感じだった主人公が恋に落ちる話。

    アメリカ大統領を狙ったテロ事件と同時進行で恋への苦悩が描写されている。
    個人的に「婆子焼庵」の禅の公案に対する竜崎の悩み苦しんでいる自分ごと受け容れるという答えがとても興味深かった。

  • 女に惚れてしまうと、居ても立っても居られない感情に陥ってしまうのが男だ。竜崎がその罠に嵌ってしまったのが残念だ。煩悩を追い払う苦悩も理解できる。しかし、隠蔽捜査シリーズに恋心はいらない。フニャフニャした竜崎なんか見たくない。男らしい竜崎、毅然とした竜崎、信念を持つ竜崎を最初から最後まで見たいのだ。まぁ、畠山から見たら恋愛の対象には、なっていないだろうが・・・。冴子さんを泣かすようなことはするなよ、竜崎君。戸高君、今回もいい仕事をしてた。個人的には警部補に昇進させてあげたいわ。

  • 前作のあとがきを読んで、あの竜崎が恋に落ちる?!と衝撃をうけ、これで少しは凡人の苦しみがわかるようになるに違いないと、彼が一喜一憂するのを少し意地悪くニヤニヤしながら読んでいたが、さすが竜崎。乗り越え方が凡人と違う・・・ちなみに本当に悟りを開いた人は、「婆子焼庵」的シチュエーションでどんな反応をするんでしょうか。誰か教えてください。恋の試練を乗り越えてさらに無敵感が増した竜崎がどんなふうになっていくのか、今後のシリーズも楽しみ。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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