噂の女

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1459
感想 : 257
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103003526

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の女性はしたたかな人。こんな人にはなりたくないし、なれないな。

  • 女は強い。女には勝てない。

  • 男好きのする一人の女性の噂話を、色んな形で展開。内容から言えば実にくだらない話!
    それが結構ミステリアスな要素を含み、最後はついに・・・、と期待させるも作者の憎らしい結び方に奥田さんらしさを感じました。

    正直に言えば内容そのものよりも思いっきり岐阜が舞台の小説は珍しく、岐阜弁丸出しで地元人ならではの笑えるネタがあるのが星の数を増やしてます。

  • 魔性の女

  • 奥田さんお得意(?)の地方の田舎が舞台。
    奥田さん節で、魔性の女が描かれている。
    短編集風なので、痛快な話もいくつかある。

    最後、噂の女がどうなったのか気になる。

  • 決してつまらないわけではないのに、空気がなんとなく今の気分と合わなくて読み進まず。

  • 面白く読ませてもらいました。

  • 一人の人の人生を関わった人の視点から描き進められる。
    男性とお金トラブルが多々ある女性の生き方、周囲の気持ちが書かれている。短編集風になっていたのが、少し残念。

  • 主人公である「噂の女」糸井美幸は輪郭しか描かれていない。連作短編でそれぞれの作品の中では主人公としては表現されず、それぞれの作品にはちゃんと主人公は存在している。しかしキーパーソンとしてこの糸井美幸は常に登場し、そして物語が動いていく。第1作から最後の第10作まで徐々にその真の姿があらわになっていく。なんと凝った作品か!
    地方都市を舞台に第1,2作あたりではまだ糸井美幸は単なる派手な若い、そして男性を蠱惑する女性としか感じられないのだが、物語がすすむにつれ、読者に謎と疑問を与える存在となっていく。しかし筆致はあくまで軽快でユーモラスなタッチである。彼女を取り巻く男性たちの「おばか」加減にも笑える。
    物語の終わり方もある意味、痛快。

  • 著者と同郷である岐阜の訛りと街並みを思い出す懐かしい一冊でした。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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