レインツリーの国

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103018711

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わったとき、ほっと息をつきました。

    読んでいる間、先が気になって、気持ちがふわふわして…

    リアルで仕事に行く間も考えるだけでふわふわした気持ちになるくらいでした(^-^;



    登場人物は『伸』と『ひとみ』
    伸が10年前に読んだ思い出の本、その感想をネットで探した事から物語は始まります。
    ひとみの感想を読んで伸はとても興味を惹かれ、二人はメールを交換するようになります。


    ネットの中で知り合った2人。

    物語の最初は心が弾むような出会いと会話で物語が進んで行きます。


    等身大な二人の会話は読んでいて、本当に幸せな気持ちになりました。

    (以外、少しネタバレ含みます(..))


    物語がすすむにつれ、2人は喧嘩もすればすれ違いもあって、本当に普通に恋愛をしていて。

    彼女の秘密がどう、っと言うことを重視するのではなく、 普通の恋愛をしている2人を描いていました。
    でも、それを見て見ぬふりをするわけではなく、現実的な面もある。私は、そんなところが読んでよかったと、出会えてよかったと心から思える本だと思いました。



    最初、私はひとみの深く本を読み込むところを尊敬しました。見習いたいと思いました。

    私自身、本を読むことが好きで感想なども書くわけですが…あんな風にひとを惹き付けるほどの文は書けない。書けてないと思いました。

    物語がすすむにつれ、素の彼女が垣間見えるにつれ、ひとみの気持ちの動きに共感する部分も多くて、妙に普通の女性な事が嬉しかった。


    伸は相手の思いやり方、厳しいこともはっきり言う、甘いだけじゃないところを見習いたいと思わせる人でした。

    でも伸も完璧かと思えばそうではなくて、悩んで傷ついて怒って。

    そんな2人たがらこそ気持ちが通じたときが読んでいて、心地よかった。

    読み終わったときについ、二人のこれからの幸せを願っていました(^-^)


    続きが知りたいような、あとはお二人で。みたいな…。

    とても魅力的な人たちでした。


    何年かたってまた、読み返したい本でした。

  • 難聴のヒロインがすごく繊細に書かれていて、
    そして主人公が関西弁であることで、
    ただの恋愛ものではないストーリー。

  • 思い出のライトノベルをきっかけにweb上でぼーいみーつがーる、という非常に分かり易い幕開けながら、後半はむしろ一般からかけ離れた題材を扱い、考えさせられる部分も。主軸は一対一で対峙する人間関係を描いた、丁寧でシンプルな構成。読後感はあっさり。
    ツカミになる題材は切ないかな非常に感情移入し易いもので、購入当初は安い共感を目的に買った訳だが、後半の展開によって裏切られた(いい意味か悪い意味かは何ともいやはや)。「全体的にあっさりしすぎ?」と言うのが正直な感想だけど、二度読めば感想変わりそうかも。

  • どーやってあんなに割り切れるんやろな。
    あの前向きというか現実的というか…はっきりした性格に、ひやひやさせられた。
    女の子の方に感情移入しすぎてちょっと辛かった。。
    難聴じゃなくても男女間でよく起こりそう。

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    きっかけは「忘れられない本」そこから始まったメールの交換。あなたを想う。心が揺れる。でも、会うことはできません。ごめんなさい。かたくなに会うのを拒む彼女には、ある理由があった―。青春恋愛小説に、新スタンダード。

    図書館戦争の中で出てきて、気になっていて、図書館戦争を読み終わったタイミングで借りてきました。
    鞠江が嵌るのもわかるかも。
    ヒロインの葛藤とゆがみ方がとても自然に描かれていてよかった。
    男性が関西人というのもいい設定だなと思えるお互いの思いやり方が描かれていたように思います。
    レインツリーはねむの木なのね。
    覚えておきます。

  • 図書館内乱をきっかけに読みました。

    大変な状況にあっている人がいるのに、自分に起こる些細な出来事に目を向けてしまっている事実を再認識した。

    東日本大震災のときでさえ、自分のことで右往左往していたので少し痛い。
    しかし、それもまた人間なのかもしれません。

  • 初めて読んだ有川さん作品。
    読みやすい。ストレートな感じ。
    恋愛ものは最近読んでいなかったので、新鮮。

  • 友だちから、借りて読みました。
    有川さんの作品をはじめて、読んだけど、
    すごーく読みやすかったです。
    ネット上のちぐはぐした感じ、が結構好き!
    新しいれんあい小説たな、と、かんじた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      初めて読んだ有川作品
      「ちぐはぐした感じ、が結構好き!」
      これが、上手いですよね。。。
      初めて読んだ有川作品
      「ちぐはぐした感じ、が結構好き!」
      これが、上手いですよね。。。
      2012/07/07
  • もう私好みの恋愛小説(笑)主人公信とひとみの分かり合えてるようで分かり合えない。でもお互い向き合って行こうってする感じ。
    読み終わった後ほっこりした。たまらない(笑)
    私こういうのが好きなんだと改めて確認した

    なんか好きな感じの小説に出会えたから一気に読んでしまった。
    厚い文庫じゃないから数時間で読めちゃって良かった!

  • うーん。。。まず頭に浮かんだのは「陳腐」
    字が大きいし薄いしサクサク読めたんだけどずっといやーな感じがついて回った。
    まず関西弁が苦手なのと男性側主人公の上からな物言い、さらにそれにいちいち遠慮やらわびを入れているがそれすらも作りものっぽい文章。。。
    女性側。同じ立場になったことはないから分からないけど、ぐじぐじしていて腹が立つ。お前だけつらいのか!!という感じ。
    私も生死をさまよう辛い経験があったから、自分を憐れんでもらいたい気持ちもあるし、他人をねたむ気持ちもある。
    だから分からなくもないけど、それを全面的に押し出す性格は嫌だと思った。
    最後までありきたりな展開でうんざりしながらも、ここまで感想が出るってことは何かが心の琴線に響いたのか。。。いやないか。

    図書館戦争は読んでいないけど関連があったみたい。
    読んでいたら違ったのかな。。。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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