- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103030546
感想・レビュー・書評
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短編が2冊も続いていたので、もう短編のまま進むのか、と思いきや
今回は長編でした。
しかも、望んだもののかけらまで手に入れるという状態でw
望んでいなかった大役から逃げ出したかったのかと思いきや
別の理由で戻りたかった少女。
確かにそれは重要で、とにかく大事な事ではありますが
それをしてしまえば己の未来どころか、全ての未来をつぶすという…。
ちょっとどころでなく、考えなし、ではあります。
しかしこの状態に陥った時、どういう選択をするか、と言われれば…どうでしょう?
1人は寂しい。
誰かと寄り添って生きていきたい、と思うのは
人も神様も同じかと。
都合によって起こされて、都合によって封じられて…。
文句のひとつも言いたくなります。
むしろこれで怒らない方が驚きです。
微妙に、先生の正体も分かったような気がします。
引っかけがなければ…w詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今までのシリーズの中で一番の傑作。
泣けた。
魃の寂寞が切ない。
王弁の懸命さに、じーんとくる。
今までの話に、太古の記憶や神々も巻き込み、スケールの大きな物語に。
少しにおわされた、僕僕先生の過去も気になるところ。
http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-4b0a.html -
涙もろくてラストで泣いちゃった。一巻の次におもしろかった!
王弁頑張るの巻。 -
シリーズものは、だんだん魅力が薄れていくものと
だんだんと面白くなっていくものとはっきり分かれるけれど、
「僕僕・・・」は断然後者です。
今回は長編ということもあって本当に面白かった。
へたれの弁ちゃんも大活躍??!
蚕嬢と茶風森はどうなったのかな・・・気になります。 -
噛めば噛むほど味が出てくるこのシリーズ。
そろそろ佳境に差し掛かったというべきか、いよいよ主人公王弁が仙骨の一部を手に入れる。
人間と、神や仙人といった存在との間で揺れる主人公の気持ちや行動が読みどころ。 -
走狗煮らるる。理の相反するものが共存を願うというのは昨今私が好んでいるテーマなので、読んでいてとても楽しかった。
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僕僕先生の中で、このお話が一番好き。
切ない。
無力を呪う という状況は、
生きていればある意味日常で。
時に、見苦しい程に足掻く事でしか
光明を見出せない。
時に じゃなく 常に かな。
この本にはその 足掻き が描かれているよ。
是非、一読有れ。