さびしい女神: 僕僕先生

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103030546

感想・レビュー・書評

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  • 前3作が短編集だったのに対し、この4作目は長編。今までのお話しはこのためにあったのね!な展開で、例え長編であっても一気に読まさせられてしまう。スケール感も随一なんじゃないかな。この先、どうなるんだろう。文字どおりな『さびしい女神』にしんみり。そして王弁はニートの面影もなく「がんばれ、男の子!」って感じ。

  • おもしろかった。だんだん面白くなっているので、本当にここまで読んで読んでよかった。

    王弁がんばった・・・(;_;)

  • 僕僕先生シリーズ 4
    今回は長編でした。

    旱魃が続く六合峰で王弁が出会った、乾きの神様・魃。
    醜い少女の風貌を持つその神は、かつて神々の争いの時代に
    黄帝によって生み出されたが、その強大な力のために
    封じられてしまった神だった。
    一人ぼっちで生き、誰も傷つけたくない、
    自分が生きる場所が欲しいと願う魃のために
    吉良、司馬承禎の童子二人とともに古の神の元を訪ねる王弁。
    古の記憶の中に、魃と僕僕の姿をかいま見る。

    ラスト、魃と対峙した僕僕。立ちふさがる王弁。
    魃は、大切な人を守りたいがために自ら封印されることを決める。
    ただ、自分のことを考え、自分のために動いてくれた王弁のために。
    笑みを浮かべて王弁に手を振る魃の最後に、胸が熱くなった。
    今までのシリーズの中で、この話が一番好きです。

    僕僕も、”さびしい女神”なのかなぁ・・。

  • ひとりぼっちの魃。
    飄々としてる僕僕先生。

    そして誰に区別なくこころを開く王弁くん。

    さびしい女神はどっちをさしているんだろう。

    いいね。
    続きがたのしみ。

  • まさか僕僕先生の話でこんな泣きそうになるとは…王弁の一途な気持ちとがんの孤独、そして劉欣の変化に先生の過去。まさに話が急展開していくけど、最後は絶対にハッピーエンドがいい。
    人の営みの切なさと儚さ、そして素晴らしさ。ゆっくりとした流れの中で王弁の信じる気持ち、人との繋がりが天地や神さえも動かす。本当に素敵なシリーズだ。

  • 今回は、王弁君が大活躍。
    恐ろしい力を持つ女神が、封印されていた力を解き放ちつつある。その女神の悲しい心の内を知った王弁君。廻りの人びとも神々も、再びその女神を封じ込めよう、消してしまおうとしますが、王弁君は違いました。

    初めて僕僕先生にNO!と言った王弁君。
    成長したねぇ。

    いつも飄々としている僕僕先生の、本当の姿が初めて語られ、「ありのままのボクを受け止められるかな」
    僕僕先生の寂しげなつぶやきが、心をギュっと締め付けます。

  • いつものほっこりした短編集ではなく、ずっしりした長編。
    存在自体が哀しい魃…。
    王弁も、シリーズの始めのころはしょうもない奴だと思ったけど、なんか深いなーと思うようになった。

  • 既に100件近いレビューが有るのでメモ程度に。
    ・一気に宇宙レベルの話になった。
    ・神仙は時空を飛び越える超能力者たちである。
    ・今回は先生は余り出て来ない(肝心の所で出て来るが)。
    ・王弁、気張る!

  • シリーズ初めての長編
    王弁くんが大活躍!?

    今までにないくらい行動力と勇気を発揮する王弁くんを
    応援していましたが
    途中チョッピリ、イライラしちゃいました笑

    いい意味でも悪く意味でも
    素直でまっすぐでコドモなんですよね~
    心のままに動きすぎな王弁くん
    僕僕先生が思いっきり、振り回されてました
    いや…世界全体が振り回されてたな

    ある意味最恐、王弁

  • 強過ぎると皆から恐れられ、寂しいことになるんだよね。

  • 今まで読んだ僕僕シリーズの中では一番好きかも。旱魃の女神との出会いを描いたお話。劉欣も味が出てきてます。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    苗人の国を襲った大旱魃。その原因は王弁が出会った少女にあった。さびしがり屋で、話し下手で、でも人と触れ合いたい女神「魃」。王弁は枯れゆく国と魃を救うため、神々を探す旅に出る。宇宙に飛び出し、時空をも越え、神仙たちの古代戦争を目撃した王弁を待っていたのは、あまりに残酷な魃と僕僕の過去だった―。救うべきは女の子か、それとも世界か。怒涛のシリーズ第四弾。

  • 最初読んだときより話が入ってきたかも。前に読んだときはけっこう何がなんだかよくわからなかったからなー笑

  • 王弁の優しさにホロリ。

  • 魃(ばつ)という名の神様。

    旱ですべてのものを干上がらせてしまい皆に禍の神と忌み嫌われ、封印されていたのに、封印がとかれ、まわりの町を干上がらせてしまう。

    王弁は、仙骨も持たず特別な力がない若者ですが、今回もがんばります。

    表題通り、魃はとてもさびしい女神さまです。けれど、王弁という友人を得ることができて・・・
    そして、僕僕先生の正体?も少し見え始めてきたような・・・。

  • しゃばけシリーズ(畠中恵さん著)と同じカテゴライズされる本作♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

    確かに似てなくもない( ̄^ ̄)ゞ
    どちらも素晴らしい作品だ(・Д・)ノ

    全六シリーズのウチ四作目。
    しかも三の【胡蝶〜】を間違えて飛ばしたので、若干ネタバレ的では有るけど・・
    こりゃ俄然おもしろい(^人^)
    ・・てか・・結末激しく泣いた(ノ_<)


    五〜六は未読だけど、シリーズ唯一?の長編で有り破格のおもろさ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

    これは素晴らしい♪───O(≧∇≦)O────♪

    しゃばけ】や、まんまこと】
    ビストロパマル】図書館戦争】
    全てそうだけど・・&
    シリーズ①作に対して①レビューが持論!・・の俺なんだけど・・↓
    本書は流石に書かずに居られなかったヾ(@⌒ー⌒@)ノ

    これは素晴らしいです(=´∀`)人(´∀`=)♪

    小説版?うる星やつら?(←*若い方分かるかな?)一冊目から比すると、登場人物がバンバン増加!



    誰でも彼でも分かり、納得出来る作品では無いですが・・↓
    本作への琴線?アンテナ?触れる方?是々非々にシリーズ読破しましょう*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


    男爵・・
    品質保証な一冊(=^x^=)

  • 涙したー。

  • 20120829読了

  • 前作で登場した蚕嬢が過去に起こしたトラブルが原因の旱魃を何とかしようと奮闘する長編。
    僕僕先生の過去が段々と分かり、王弁も頑張り、ほろりとした最後の読み応えのある本でした。

  • 王弁鈍感。びっくりするぐらい鈍感……!
    といっそ戦慄しました。
    でも、友達になったから、何だか哀しいから、だとかそんな理由で頑張れる王弁って凄い、偉い子だと思いました。
    あれ?幾つだっけ?という疑問はさて置くことにして……。
    人間、なかなか此処迄純粋には生きていかれないから、尚更人ならざる者は王弁のことを好きになったり気に入ったりするのではないかな、と思いました。
    そして、ここで先生の裏設定というか、何と言うか壮大なる設定なんだろうと思わせる件が。
    思えば一番最初にも魃の話って出てたんですよね。
    思わぬ、というか、結構前から仕組まれていたネタだったんだなあ、と感心。
    これを読んでみれば、次巻のタイトルも納得します。
    蚕嬢はなあ、気持ちはわからなくもないけど、ちょっと如何かと思う発言は間々ありましたよね…(笑)

  • 回をおうごとに良くなってきます。
    今回は長編。
    良かった。読み応えあったし。
    劉欣が、ちょっと、いいな。
    ラストの僕僕先生の言葉は、意味深。

  • だんだんと先生の核心をついてくる。

  • おもしろかった!!世界観がすき
    先生の過去が少しわかってきたり、王弁くんの一生懸命さにぐっときたりと今回のお話は楽しかった!

  • だんだん先生の過去が出てきた。

  • 前作の出番が少なかった吉良が活躍しておりました。出番の少なかった先生もしっとりしててかわいかったですv

  • 僕僕先生シリーズ第四弾。存在しているだけで世界を滅ぼしてしまう女神が引き起こす旱魃。天地の秩序を守ろうとする僕僕先生。一方、女神の気持を受け止め助けてあげたい王弁くんは珍しく先生に頼らず奮闘する。世界は救えるのか?寂しい女神は救われるのか?

  • 相変わらず王弁クンは甘っちょろいというか、頼りなくてイラッとくる場面もあったが、魃の心を動かしたことは事実なので、最後はホッとした。本当は人間たちの楽しそうな輪の中に入りたいと願う魃の気持ちが切ない。個人的には吉良の頑張りも褒めてあげたい。

  • 王弁が活躍するが、かなり異世界の話が入っていて最初の世界観とかなり違ってきている

  •  僕僕先生シリーズ第4弾。

     時は唐代の中国、仙人の僕僕先生と弟子の王弁は、第狸奴や薄妃、劉欣などの仲間たちと中国大陸を南に下る旅をしている。ってほとんど前作のコピペですみませんm(__)m

     旅の途中、衡州で出会った、引飛虎、推飛虎の双子の兄弟。彼ら苗族の暮らす思琅州の六合峰が干魃にあっているという。
     行ってみると、六合峰の峰西、峰東では争いが起こっていて、その原因が巫女であった蚕嬢と導神であった茶風森が禁忌を破り行方が分からなくなったからだという……。

     人智を超えた神仙の世界バリバリです。漢民族の支配から離れた、中国の南西部、苗族の世界で古い伝説の物語が繰り広げられています。壮大です。

     古の中国の神仙の世界をファンタジーと言いきってしまうのは少し抵抗があるのですが、そういった世界が大好きな方は是非。

  • 僕僕先生シリーズ第4弾

    今回は1つのお話です

    前回からの続きって感じで先生一行は引飛虎と推飛虎、そして蚕になった水晶と共に彼らの故郷へ
    水が豊かだったはずの故郷は、水晶が脱走してから水が枯れ始めた
    どうやったら、故郷は元に戻るのか

    王弁がかなり頑張りました
    そして最後はほろりときます

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著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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