サクリファイス

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著者 : 近藤史恵
  • 新潮社 (2007年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103052517

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サクリファイスの感想・レビュー・書評

  • 皆さんの本棚でよく見かけていたのですが、スポーツもの
    しかも自転車ロードレースなので、避けていたけど
    読んだら面白かった。というよりも衝撃的で、あとからじわーと
    感動して、読み心地が何とも言えない。

    不動のエース石尾、石尾を支える赤城、若手のチカと伊庭
    3年前事故で引退を余儀なくされた袴田、チカの元カノ香乃
    (この二人好きになれなかった・・・↑↑)
    エースよりもエースを支えるアシストの面々に魅かれてしまった。
    特に赤城さんに。

    伏線回収しつつ二転三転して、衝撃の波状攻撃に最後は
    鳥肌ものでした。

    F1レースに通じるものがあって面白かった。
    続きも読みたい。

  • ロードレースの世界を描いた本とのことで、ついていけるか不安を抱きながら読み始めたけれど。。。全くの杞憂でした!

    「勝つためには手段を選ばない冷徹なエース」と周りの誰もが思っていた石尾の、ロードレースにかける並外れた情熱と、アシストしてくれた仲間、自分の跡を継いでロードレース界を引っ張っていくであろう後輩への真摯な想い。。。

    エースを勝たせるためなら、自分のタイヤを譲っても、ゴールできるチャンスを逃してもアシストする、という特殊な世界ならではの、ラストの壮絶なまでの「サクリファイス=犠牲」。
    ひき込まれる作品でした!

  • ロードレースがこんなにも激しいスポーツだなんて知らなかった。
    個人競技でありながら、「チームがメンバーの誰かを勝たせるために走る」というチーム競技の様相を呈していることも全く知らなかった。
    これからは、ロードレースで走る姿の美しさに魅了されるだけでなく、そこにある人間ドラマが知りたくなってしまうかも。
    きっと石尾さんや白石(チカ)みたいな選手も実在するんだろうな。

    サスペンス要素もある青春スポーツ小説。知らないロードレース界を垣間見て、面白かった。続きが気になる…。

  • サクリファイス…
    読み終わって、その意味がはっきりわかった。

    “あらぬ方向に曲がった首と、ぴくりとも動かず投げ出された手。
    茫然と立ちすくむ人たちの中で、空だけがさっきまでと変わらず青い。
    教えてほしい。
    どこからやりなおせば、この結果を避けられるのだろう。後悔せずに済むのだろう”
    衝撃的なプロローグで幕が開く。

    危険と隣り合わせ、ものすごいスピードで自転車と一体となるロードレース。
    日本ではマイナー競技、こんなに過酷で、そして高潔なスポーツとは知らなかった。

    最初から、いつその時がくるのかと、ドキドキする、
    順調なようで、じわじわまとわりつく不安。
    三年前の事故と、エースの石尾さん。

    中盤からはミステリー色が濃い。
    なぜ事故は起こったのか。

    正直なところ、ロードレースに徹しても良かったのではないかとも思う。
    後味に苦味が残り、サクリファイスについて考え込んでしまう。

  • ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。

    勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。


    最後にさしかかるにつれて、どんどん急展開になっていき
    そうなるかー!と、引き込まれてしまった。

    ただ、なんとなく読み終わった後に
    そんなことってあるか?とモヤモヤが残ってしまうけど、
    総合的には面白かった。

  • ちょっと読んだら寝ようと思っていたら、面白すぎてやめられず最後まで読んでしまいました。
    夫が趣味で自転車をやっているので、遠い昔(笑)にレースの応援に行ったりした情景を思い出しました。私自身は小学生の頃、自転車に乗って坂道を下っていたらスピードが出すぎて桑畑に突っ込んで以来、下りはトラウマです。なので、下りを見るたびハラハラします。落車や事故も怖いです。そういう中でいわば命懸けで闘っている人達ですもの、熱い気持ちがありますよね。個人競技ではなく団体競技というのもしびれます。
    勿論、勝敗がつくからには綺麗ごとだけではすまないこともあり、人間関係や駆け引きは大変なのだろうなぁと思います。真実は当人しか分からないのじゃないかな。いろいろと推し量ることは出来たとしても。 そういうごたごたした泥臭い感情も含めてスポーツはいいなぁと思わせてくれる本です。

  • オリンピックの自転車競技の放映を観て、風除けになる先頭をライバル同士で協力して交替するようなことは聞いていた。
    他にも暗黙のルールみたいなものがあることは知らなかったので、ちょっとだけ自転車競技を理解できた点では本書を読んで良かった。

    題名の意味するところは、途中まではアシストの立場を表しているのだと思っていたけれど、最終的に違う部分だった。
    この行為はどうかと思う。

    香乃は他の方のレビューでも書かれているように私も嫌い。
    こういう女性は同性から嫌われるよね。

    自分の中で、★3つか5つかで揺れ動いたので間を取って4つ。

  • 出だしは読み難いかなぁと思ったけど最後まで一気読み。先に『プロトンの中の孤独』を読んだのは失敗やったかも。 香乃みたいな女は嫌いやわぁ。女の登場人物が不幸になったらええのにって思ったのは初めてかも。 兎に角、オモロかったし好き。続編も読む。

  • スピード感あり引き込まれた。
    眠れない夜に、ますます眠れなくなってしまった。
    駆け引き、スピードの恐怖 緊張感、団体競技なのに分かちあえない孤独感が
    自転車の爽快感の後ろに常にある。
    エースのために「犠牲」となるアシストでいる「葛藤と覚悟」。
    彼女に対しても冷静すぎるチカが、真実がわかった時初めて熱くなる。
    エースの「強い覚悟」と「犠牲」がかっこよすぎて泣けた。チカを応援したくなるのだ。

  • それで犠牲になるにはあまりにも……と思ったのですが、選手にとっては命をかけるに値することだったのでしょうか。

    しかし、主人公の元恋人の女性が憐れ。
    利用されたことも知らず、あんなことが出来る男と最終的に結婚してしまったんですから。

  • 自転車ロードレースチーム“チームオッジ”のメンバーが
    繰り広げる愛憎劇。

    主人公の“チカ”こと白石は、高校時代に陸上競技の期待の星であったが、勝つことの意味に疑問を持ち、大学ではロードレースに転向。エースに勝たせるためのサポート役に喜びを感じていた。

    チームのエースである石尾は、勝利への執念が恐ろしい程強く、そのためには手段を選ばない。普段は無口なだけに、その本心はなかなか理解できない。

    チームの同僚である伊庭は、スプリント競技では石尾よりも力があり、エースの座を狙う野心家だ。

    この3人を中心にして、ツール・ド・ジャポンとリエージェ・ルクセンブルクのレースが語られていく。

    高校時代の恋人“香乃”とレース中の事故で引退した“袴田”が、物語を更に混沌に追い込む。

    息を吐かせない展開と予想外の結末。

    とても読み応えのある作品。

  • 「エデン」、「サヴァイヴ」と続く3部作の1作目。

    サイクルロードレースの世界での人間模様を描いた作品。勝利のためにサポートの選手を犠牲にすることを強いる強靭な精神の持ち主でないとエースになれない。そのエースをつくりだす役割に達成感を見出すサポートの選手たち。チーム力学のなかで自分の信念と立ち居地(実力)のバランスが取れないと強硬手段をつかってでもチームからさってもらわざるを得ない。そのエースが託す若手への希望をかなえるために取ったエースの決断。エースの信念と次世代に託す気概が良く描かれている。ストーリ展開も面白かった。

  • エデン/サヴァイブと続く・・
    【ロードバイク】小説!(※自転車とは少し違う・・。)
    ・・の第一弾!!!
     
    個人的には・・
    【エデン】や【サヴァイブ】の方が好きだけど・・
    サクリファイス読まないと・・
    2冊が読み解けない!
     
    こちら素晴らしい一冊です!
     
    哲学書じゃないんだけど・・
    哲学】に分類してみました(^ω^)シ

     

    ◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇

     

    男の人生には、いつも女が影響を与える・・
    ・・草食化?肉食化?
    優しく?強く?悲観的?楽観的?
     

    ツールドフランス等に聞かれる⇒ロードバイク界。
    独自の闘う価値観/独自の紳士協定・・
    様々なしがらみや哲学に触れ・・
    ・・主人公チカが進み歩んでいく・・。
     

    女も大変だけど・・男も大変だよネ(*^^)v♪
     


    おすすめです(V)o¥o(V)

    ~~~~~~~~~~~~
     
    シリーズものを読む時・・
    初巻だけレビューするのですが・・
     
    三冊で・・
    俺的な一番嗜好作は【エデン】ですね~(*^^)v♪

  •  スポーツの世界って、いろいろあるんだなあって思った。

     何で自転車競技の話なのに、タイトルが犠牲を表す「サクリファイス」なのかなって思っていたら、ロードレースという競技の特殊性にひとつ、そして話の伏線にひとつ、意味が隠されていた。

     ミステリー要素無しで、純粋にロードレースの話として読みたかった。

  • Story Sellerの短編から。

    自転車ロードレースの話。
    エースの存在とアシストの役割。
    さくさくと話は進み、登場人物の心情表現もいたってシンプル。

    淡々としているのに みんな、熱い。
    サクリファイス、犠牲。なるほど・・・
    続編も読みたい。

  • 知人に「是非読んでみて」と薦めされて読んでみた。

    一日で一気に読み終えてしまった。
    まさに 自転車で走るようなスピード感
    単なる自転車レースの話かと思って 読み始めたのだけれど
    これはロードレースを通じたサスペンスだったのだと気付いた

    袴田のやった事を 誰か彼女に教えてやってくれ!

  • 本屋大賞2位。
    候補に挙がったと聞いて読んでみた物。
    初めての作家さんで、タイトルでも見当がつかなかったけど〜自転車ロードレースの話。
    日本ではマイナーなスポーツで、ルールも解りにくいけど、独特なルールゆえの面白さに焦点を当てています。

    白石誓は、中距離でインターハイにも出た選手だったが、勝つことに意味を感じられなかった。
    チームプレーに魅力を感じて転身。
    アシストに力を尽くします。
    ワンマンなエースの石尾豪を尊敬するが、石尾には伸びてくる若手をつぶすという黒い噂が…
    その真相は?

    緊迫感があり、面白かったです!
    最近ヒットが多い女性が描くスポーツものの一つと見ることも出来ますね。

  • 表題がぴったり。ミステリ仕立てだったのが少し残念。

  •  評判通り面白かった。続編にも期待。

  • 登録していなかったとは思わなかった。
    もちろん読んでます。
    ここから全てが始まったわけだからね。

    サクリファイスとは、また重いタイトルだなと思って読み始めましたが、
    最後まで読み終えて「なるほどー」としみじみ思いました。

    読み終えたあと、すごく疲れた一冊。

  • ロードバイクをあつかった小説。青春ものプラスミステリー。
    主人公は勝利欲がないように書かれているが、実際勝てる展開になったら行きたがるのがうーん。どっちかにしてくれ。
    後輩を守るためにレース中に自損事故を起こすってのはいただけない。しかも事故を画策した人物は何もツケを払わずってのがすっきりしない。
    全体としてはサクっと読めるので続きも読んでみようと思う。

  • 20160924社内報執筆のために再読。香乃とのくだりは無い方がいいと思う。改めて、サイクルロードレース界のことをよく調べていると感心する。

  • すぐ読める。白石はモテそう…。

    カノはあの人とくっついていいのか、逆に闇を抱えたもの同士うまくいくのか…。

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