月のころはさらなり

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 147
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103063612

感想・レビュー・書評

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  • 「宮部みゆき絶賛」の帯に騙されてしまった感じかな。でもよくよく考えてみると宮部みゆき自体苦手だったんだ(^_^;)

    ファンタジックな雰囲気で描かれる大人との境目にいる少年の一夏の物語といったところか。
    好きな人はたまらない感じなんだろう。
    庵、祠、鈴鳴らし、魂振り。大人になると失われていく不思議な力。
    いや、決して嫌いな設定じゃないけれどちょっと浅いか。人物描写もその背景も。
    どうしても主人公の母親に共感できず、嫌悪感すら覚えてしまい物語に入っていけなかった。

    もっとさらっと読めばいいのかもしれないけど、私には微妙でした。

    • vilureefさん
      まっき~♪さん、こんにちは。

      (笑)
      面白すぎます。
      その帯で借りるのやめたなんて!!
      その選択間違ったなかったかも、ふふ。
      ...
      まっき~♪さん、こんにちは。

      (笑)
      面白すぎます。
      その帯で借りるのやめたなんて!!
      その選択間違ったなかったかも、ふふ。

      ところでまっき~♪さんの図書館も帯が張ってあるんですね?
      これってあるとないのと大違いじゃないですか?
      うちの図書館は張ってあるので重宝してます。
      時々他の図書館から取り寄せてもらうんですが、帯付きなのはみたことありません・・・。
      少数派なんでしょうか。
      2015/09/30
    • vilureefさん
      まっき~♪さん、こんにちは。

      え~、帯を引きちぎる人がいるなんて!!
      それはひどい。
      よく知っている作家さんなら帯なしでもまあ良し...
      まっき~♪さん、こんにちは。

      え~、帯を引きちぎる人がいるなんて!!
      それはひどい。
      よく知っている作家さんなら帯なしでもまあ良しとしますが、例えばこの作品のように新人作家の場合、帯って重要ですよね!

      私の通う図書館も古い蔵書には帯ありませんね。
      ですが今は必ず表紙の裏側にきっちりと糊止めしてあってはがれないようになっています。
      まっき~♪さんの図書館はスタッフさんによって違うんですかね??
      それもまた面白い。
      図書館も色々なんですね(*^_^*)
      2015/10/02
  • 十五夜読書にて。
    田舎の古びた庵を舞台に、静かな雰囲気で綴られていく、ちょっと不思議な物語。
    鈴鳴らし、預かり子、魂振り…と不思議な能力が描かれていて、好みの雰囲気でした。
    ファンタジックな要素と世知辛い現実の厳しさとが対比になり、緩やかな時を刻んでいく。
    わりとあっさり物語の幕が下ろされてしまうので、もう少し読ませて欲しかったなーという物足りなさも若干。
    月の下の夜の描写がとても美しくて、十五夜読書にぴったりな作品でした。

  • 母さんについてやって来たのはおんば様の棲む庵だった。
    2人の会話には鈴鳴らしとかたまがけとか
    わからない言葉がたくさん出てきたが、
    どうやら母さんは小さい頃ここに預けられていたらしい。
    家電もないところだし悟は長居する気はなかったのだが
    母さんが足をくじいてしまった。
    怪我が治るまで庵にいることになり
    悟るは預かり子の茅と地元の少年真と出会う。
    装画:久村香織 装丁:新潮社装丁室

    ぼくの夏休み、みたいな話です。
    山奥に住む不思議な能力を持つ少女とか
    普段は味わえないような自然とか。
    庵の役割についての真彦の考えに頷いてしまった私は
    競争社会に毒されているのだろうか。
    悟が17歳にしては幼い。中学生くらいでもよかった気がします。

  • エンターテインメント大賞受賞作、宮部みゆき絶賛、のオビにつられて読んでみましたが…お話もキャラクターもすべて中途半端な感じ。浮世離れした舞台設定ですが、逆にそこが私的にはツボだったのでもうちょっとじっくり書き込んで欲しかったですね。今後の作品に期待^^

  • なんとも言えないゆったりした雰囲気。
    夏、山中の庵に訪れた高校生とその母、そこで出会った少年と少女。鈴鳴らしなどの不思議な風習の残る場所で起こる。ささやかな物語。
    「ねえ、幸せじゃなくちゃいけないなんて、俺はすっげえ傲慢だと思うよ」
    染みた。

  •  読了。

  • 宮部みゆき氏絶賛!に惹かれて読む。なかなかの力量。先が楽しみ?20080707

  • エンターテインメント大賞受賞作…なんですね。「宮部みゆき絶賛!」の帯に釣られたのが正直なところです(苦笑) 読みながら何か大きなことが起こるに違いないと、勝手に期待していたのですが、可もなく不可もなく…という印象でした。(2008.06.02読了)

  • ちょっとファンタジーな作品。あるシーンで、宮崎駿の『となりのトトロ』を連想した。この物語は大人向けの『となりのトトロ』かと……父親のDVに耐え切れず、家を出た母と高校生の息子、悟(さとる)。蝉時雨の中やって来たのは、母が子供のころの一時期を過ごした、人里はなれた「庵」。悟は、庵に暮らす美少女、茅(かや)と、村の少年、真(しん)に出会い、満月の夜に不思議な体験する。夏は夜。月のころはさらなり。成長過程にある子供の言葉を通して、作者はメッセージを投げかけているように感じた。子供だからこそ見えていることがあるのだと……第3回「新潮エンターテインメント大賞」受賞作。

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