生きものたちの部屋

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103325093

感想・レビュー・書評

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  • 締切の夜、書斎は険しく暗い。しかし一人ではない。開け放った窓に響くトラックのエンジン音や、本棚におさめたドイツ製のクレヨン……。何気ない物事がいのちを帯びて、わたしのペンを鼓舞し、触発する。わたしは今夜も、彼らに囲まれてペンを走らせる。――その書斎は、後に阪神大震災によって壊滅した。追憶の思い新たに、震災時の日記を併録する。
    新潮社HPの内容紹介より

    本当にいろんなものを破壊した地震だった.モノだけでなく、人の心の中にあるものも破壊した地震だった.
    「触発される」ということについて、改めて考えたことはなかった.受け身的なことばだけれど、能動的な力がないと触発はされないのか.確かにそうだ.若いころに比べて触発されることがないならば、生命力が衰えているのかもしれない.日々のストレスは生命力を奪うものなのかもしれない.いろいろと触発されることの多い本書.触発されているということは、私の中にはまだ生命力があるのだろうか、などと考える.

  • 宮本輝大会1冊目。エッセイ集。マック萌え

著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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