- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103329114
感想・レビュー・書評
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あのヒデは英紀だったのか!!!
なんで気が付かなかったんだ…
息子だと思って読み飛ばしてました。。。
ありがとうございます。
そう考えると兄...あのヒデは英紀だったのか!!!
なんで気が付かなかったんだ…
息子だと思って読み飛ばしてました。。。
ありがとうございます。
そう考えると兄弟って有難いですよね。2022/12/16
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タイトルは「母性」だか私が一番印象に残ったものは子が母を求める欲求だった。母と娘、二人に共通していたのは母から愛されたい、認められたいという気持ちがあることだ。
ただ、それが強く芽生えた原因は正反対。母は祖母から愛情をたっぷり注がれ、もっと母に愛されたいと思った。娘は母が意識的に自分を避けていることに気付き寂しさから、もっと母に愛されたいと思った。どちらも結果として歪んだ感情を形成してしまった。
子を持つ親として子供との関わり方を考えさせられた。母と娘、親子だが生物学上は他人。それをきっちり理解することだろう。私の娘だから○○なはず、考えていることは同じなはずとは考えずにしっかりお互いを理解し個性を尊重し合う。その上で娘が大きくなったら適度な距離感を保ち親離れ、子離れをする。
言葉では簡単だが実践出来ている家族がどれほどいるのだろうか。 -
まだ読んでいなかった作品。
最後はなんか幸せに終わった感があるが、なぜかジワジワと恐怖感が残る。
湊さんの作品ってそういえばこうだな~と感じながら読み進めた。
言わないとわからない事、伝わらない事。
相手の思いをくむ事なんて結構難しい。
娘は母を愛していた。それは母も同じように自分の母を愛していた。
だけど、娘には?
母の手記は娘の回想よりもきれいにまとめられている。
この手記は娘は読んだのだろうか。
母性か・・・私は母から愛情を受けただろうか。
やっぱり、まんまと湊さんの罠にはまってしまったな。
リルケは私には難しい。 -
イヤミスの湊かなえさん、らしい一冊。
もうタイトルの「母性」からして、嫌な感じしかしない。「愛能う限り」って本当に怖い。
私は「娘」であり、「母」であるけれど、やっぱり共感できない。なのにページを捲る手を止められなくなって、一日で読み切ってしまう。そんな凄さがある。
出てくる人物誰とも関わりたくないし、共感もできないけれど、何となく私は娘を持たなくてよかったと変な回想までさせる。母と娘はややこしいですもんね。ある意味共感してるのかもしれないです。 -
愛されて育てばまだ次代に愛を繋げられる人間になると思っていたが、出産しても、役割が明らかに変わっても、自分は娘でい続けたい、愛情を受け取る側でいたいと無意識に願う人もいるのだなと思った。
理解してもらえれば愛してもらえる、とういう盲目的な自信、愛されなかった人の諦観、理解してるのに愛情を求めてしまう悲しい性。三つ巴の悲しいけどどこにあってもおかしくない家庭構図を見た。
娘、母親の双方の手記として語られているが、母親目線で語られることの現実との乖離が、もはや認知の歪みだと思う。
登場人物すべて胸糞悪いが最終的には元サヤに戻り、特に咎めることもない感じがこれまた家族の包容力でもあるのかなと思う。 -
母性、色んな形があるね
本当の意味で神聖なものもあれば、自分のエゴを華美にするためのオブラートのようなものも
それでも、両者の根底にある思いには通ずるものがあるのかな
だから、それを受ける者はもらった愛情が本物かどうか分からなくなるときがあるのかもしれない
目に見えないものだからこそ、わかりにくい
でも、目に見えてしまったら、逆にそのような醜い部分も残酷なまでに浮き彫りになってしまう
愛の表情は天使でもあり、悪魔なのかもしれない
だからこそ、人はその理想を神に求めるのかもしれないね -
途中で何度も読むのをやめてしまおうかと思うほど、辛い。辛い
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湊かなえ節炸裂。一人称で語られる悲しく切ない親子のすれ違い。