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- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103349020
感想・レビュー・書評
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新聞やテレビで見聞きした事件ばかり、北九州拠点の作者ゆえ共通した土地勘から自分自身が調べたような気持ちになる読後感であった。犯罪ルポで構成された本を手に取ったのは初めてだったが、中途半端なクライムノベルより人生観が養えた気がする。
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発刊が最近な割りに装丁がどことなく昭和っぽい。
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感想未記入
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海外では死刑のない国もありますが、
それをむしろ不思議に感じていた私です。
私個人は長く、人を自分の利益のために殺した人が償う方法は
自分の死をもって以外ないとイメージしてきました。
が、この本を読み……ものすごーく異常な人が
沢山の人を必ずしも殺したわけではないとも感じました。
死刑廃止論を唱える人の感覚が
「社会の病理」として、一定の割合で殺人者が出てくるというあたりにあるのであれば、
確かに死刑という刑罰は、むしろ全ての人の敗北のようにも考えられます。
殺人犯を「家庭環境」や「育て方」に理由を求めがちな日本の場合は
どうしても「個の死」を求める形になりますが、
それが本当に正しいのか。
ずっと自分がイメージしてきたことの根底が揺さぶられて、
改めて「死刑」と「罪」について考えるきっかけになりました。