わたしが出会った殺人者たち

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 87
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103349020

感想・レビュー・書評

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  • 新聞やテレビで見聞きした事件ばかり、北九州拠点の作者ゆえ共通した土地勘から自分自身が調べたような気持ちになる読後感であった。犯罪ルポで構成された本を手に取ったのは初めてだったが、中途半端なクライムノベルより人生観が養えた気がする。

  • 発刊が最近な割りに装丁がどことなく昭和っぽい。

  • 感想未記入

  • 海外では死刑のない国もありますが、
    それをむしろ不思議に感じていた私です。
    私個人は長く、人を自分の利益のために殺した人が償う方法は
    自分の死をもって以外ないとイメージしてきました。
    が、この本を読み……ものすごーく異常な人が
    沢山の人を必ずしも殺したわけではないとも感じました。
    死刑廃止論を唱える人の感覚が
    「社会の病理」として、一定の割合で殺人者が出てくるというあたりにあるのであれば、
    確かに死刑という刑罰は、むしろ全ての人の敗北のようにも考えられます。
    殺人犯を「家庭環境」や「育て方」に理由を求めがちな日本の場合は
    どうしても「個の死」を求める形になりますが、
    それが本当に正しいのか。
    ずっと自分がイメージしてきたことの根底が揺さぶられて、
    改めて「死刑」と「罪」について考えるきっかけになりました。

著者プロフィール

1937年4月15日朝鮮咸鏡北道穏城郡訓戒面豊舞洞167番地で生まれる。
1941年12月末朝鮮から関釜連絡船で広島県高田郡小田村へ帰国。
1950年6月広島県高田郡小田村中学校から八幡市立花尾中学校へ編入。
1956年4月福岡県立八幡中央高校を卒業して八幡製鉄所入社。
1963年5月「ジャンケンポン協定」で第3回日本文学賞を受賞。
1976年2月「復讐するは我にあり」で第74回直木賞を受賞。
1991年6月「身分帳」で第2回伊藤整文学賞を受賞。
2006年11月北九州市立文学館の初代館長に就任。

「2011年 『昭和二十年八さいの日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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