イノセント・デイズ

著者 :
  • 新潮社
3.72
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103361510

感想・レビュー・書評

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  • 5月-14。3.5点。
    元交際相手の妻(妊婦)・娘ふたりを放火殺害した、
    一人の女。
    悲惨な生い立ちを振り返りながら、放火までの人生を描く。

    悲惨のひと言。最後はあの終わり方が救いだったのかな。
    あっさり読める。

  • 元恋人の妻と子供達を放火によって死に至らしめた、その罪により死刑宣告された女。整形シンデレラと呼ばれた女。
    彼女の死刑が執行される日、空は美しく澄んでいた…。

    一人の死刑囚と、それにまつわる人々。幼い頃から現在に至るまで、主に関係者目線で進み 世間がモンスター扱いをした犯人がその日を迎えるまでが描かれています。
    いかにもやりそうな顔つきだ、生い立ちからして問題がある、先入観って恐ろしいものですね。
    何も知らない人に限って無責任な発言をし、秘密を知っている人に限って沈黙する。
    面白くなかったわけではありませんが、なんというか負のパワーにやられました…。

  • 設定は薬丸岳を思わせる。なんかやりきれない話だけど読ませる。

  • 2018_94_10-041

  • 母の事故死、父からの虐待、強盗、ストーカー、放火殺人。表面上からそうなってもおかしくないと世間からのバッシング、死刑判決へと繋がるが、その裏側には全く違うストーリーが存在していた。ここまで不幸にも当てはまってしまい、誰もが助ける事ができなかった。勇気を振り絞り自分の罪や声をあげることをした人物が一人でもいたら、幸乃はまだ人を信じ生を諦めなかったのではないかと思うと、辛い終わりかただと思った。

  • WOWOWでドラマ化されるので、この著者は初読だが読んで見た、竹内結子が主演とのことで、脳内で彼女の演技が見えてきた。物語は後味の悪い結果で終わってしまいドラマではどうにかならないかと期待してしまう、冤罪で死刑を執行してしまうなんて最低だ、確かに無実にも関わらずその当事者が死を望んでいたらどうするんだ、国家は自殺幇助したことになる。物語では相変わらずマスコミのろくに取材もしない記事が出てくるが、今やマスコミと言う職業は世間で一番いやしい職業に落ちてしまったような気がする。

  • 思い切り希望をもったところで突き落とされました。悲しすぎるよ。

  • 重い話だった。気にかけてくれる人がいたのに、うまくいかなくて。周りが幸乃の優しさを利用して。
    理子は許せないな。敬介もだけど。
    幸乃が慎一と出会っていたらな。
    死刑執行後に冤罪分かったら、ちゃんと発表さるのかな?隠蔽しそうな気もするけど。
    幸乃は死にたかったにしても、悲しい終わりだったな。

  • 重い。

    不幸な身の上から、ストーカーになり、かつての恋人とその家族を放火で殺した女の話。
    ただ……

    女のキャラがイマイチしっくりこなかったが、そのお陰か真相がわかるまで引っ張られて小説としては良かった気がする。

    真相は読んでのお楽しみですが、結末は重かった。。。

    とはいえ、そのせいで十分インパクトのある読後感になりました。

    色々書いちゃいましたが、あまりレビューを見ず、先入観無しで読むことをオススメします。

    若干暗くて重いですが、社会派の小説が好きな人に読んでいただきたい。。

    結構読み応えありで、オススメです。

  • 途中で、あれ?と思ったところから、また人が動き始めて、混沌として…これは、映画向けだなぁ、130分ぐらいの映像にまとまったら、いいなぁという印象でした。
    2018/1/9読了

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著者プロフィール

1977年神奈川県生まれ。2016~2022年に愛媛県松山市で執筆活動に取り組む。現在は東京都在住。2008年に『ひゃくはち』でデビュー。2015年に『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞、2019年に『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞とJRA馬事文化賞を受賞。その他の著作に『95』『あの夏の正解』『店長がバカすぎて』『八月の母』などがある。

「2023年 『かなしきデブ猫ちゃん兵庫編  マルのはじまりの鐘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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