- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103455035
感想・レビュー・書評
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神社をよく理解でき、神社にまた行きたくなる本でした!行きたい神社も見つかりました。
タイトルの神々が見える…はスピリチュアル的な意味かと思ったが、そうではなかった。神話や怨霊、天皇貴族など、神社に入る神とは一体だれなのか。歴史や当時の思想とともに祭祀された経緯などがわかりやすく書かれており、この神社の神様とはどのようなものなのか、見えてくる。そういう意味だと解釈しました。
ただ、神道の解説があるのではなく、その時の歴史によって神社がどのような祭りかたをしたのか、政治や社会情勢によるところもあれば、民衆の強い希望でうまれたまつりかたなど、歴史とともに宗教のあり方を総覧できた気分になりました。ほかの歴史の長い宗教もそういう面はありますよね。
たまに、日本人はイベントでキリスト教と仏教と神道をごっちゃにするなんて人がいるけど、仏教神道はごっちゃになって1つの信仰として機能している寺社もある。分けるのは神仏分離令など、人間の側に理由があったのだと思いました。
神様…人間にコントロールのできない天候などの力…を恐れ、敬うことからうまれたという成り立ちを理解すると、単なる宗教の一つではなく、歴史や民俗を身近に感じることができる、自分の土地や国を知ることができる場なのだと思いました。
神社の紹介だけではなく、神社建築の特徴…切妻屋根、檜皮葺、唐破風…このあたりの言葉の意味が私は今までわからなかったが、初心者にもわかるよう絵図とともに解説されているコラムがあるので、旅行などで神社に行った時にもっと楽しめると思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごくわかりやすく、写真が綺麗。ますます神社の神秘さに惹かれる。
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★2017年3月25日読了『神々が見える神社100選』芸術新潮編集部 評価B+
これまでの一之宮などの神社の本ははパラパラと見ていた。しかし、一之宮とそれ以外の神社の違いが今一歩分かっていなかった。それもこの本で簡単に解決!
写真が綺麗で、一般的にはマイナーだけど良さそうな神社まで拾っている点が良い。
■主祭神と相殿神がある。要は色々な神様を日本の神社は扱っているところがほとんど。
伊勢神宮:あまてらすおおみかみ 出雲大社:おおくにぬしのみこと 大神神社:おおものぬしのみこと
江戸時代以前は神仏習合で、神社と寺院が混在していた。
日本の神々は、インドの仏が化身した仮の姿などという本地垂迹説まで世に広がったこともある。
江戸時代に、儒学者、国学者の主張で、神道と仏教を分ける機運が高まり、それが明治新政府の神仏分離政策へ。
■神社のかずは約8万6千社 一番多いのが八幡信仰で7,817社。
伊勢、天神、稲荷、熊野、諏訪、祇園、白山、日吉、山神、春日、愛宕、三島、大山祇(おおやまづみ)
鹿島、金比羅、住吉、大歳、厳島、貴船、香取の順
■式内社:延喜式905年の神名帳に載る伝統ある神社のこと
■二十二社: 伊勢、岩清水、賀茂、稲荷、松尾、春日、大神、住吉、日吉など
一之宮 : 各国の国司が重視した国中第一の鎮守
■近代社格制度 伊勢神宮は別格扱い
官弊社(皇室)それぞれ大中小宮あり
国弊社(国庫)
一之宮も回り始めたところだが、それ以外でも沢山のしっかりとした神社があることがよくわかった。