トットひとり

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 519
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103550075

感想・レビュー・書評

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  • 徹子さんが出会った人たちの回想録。

    亡くなった人たちの話がほとんどですが、その人々の生きざま、一生懸命に生きた姿が生き生きと描かれていて、こんな素晴らしい人たちの中で歳月を重ねた徹子さんもまた、素晴らしい個性を持った人なのだなと実感。

    私もまだまだやれることがあるし、死ぬまで成長し続けたいと元気をもらいました。

    ザ・ベストテンと向田邦子さんのエピソードが心に残りました。

  • 黒柳徹子さんの本はこれまでいろいろ読んできた。知ってたつもりのことは多かったけど、ドラマ『トットてれび』を見て、新しくこの本を書かれていることを知り、手にした。
    『トットチャンネル』だったり『トットの欠落帳』だったり、多くの自身の失敗談を上手に表現されていて、随分楽しませてもらったものだが、この本はそういったものとは一線を画すものとなっていた。
    テレビの草創期から活躍されてきた徹子さんだが、その活躍の年月が長くなるにつれ、往時の先輩や仲間たちを近年、一人また一人と見送って来られた。その追悼録と言ってもいいかもしれない。
    また、ザ・ベストテンのエピソードでは、戦争を体験してきた徹子さんならではの静かな強い思いを感じることが出来た。
    徹子さんはお元気な限りテレビに出続けられることだろうと思うけど、できることなら、それと並行してあの時代を過ごしてきたからこその文章をもっと書いてほしいと思った。

  • 自分が業界の人だったら、是が日にでもトットちゃんとお近づきになりたかったのになと思った。
    すごく純粋でキュート、そして、とても芯の強い人だと思う。自分はとてもこんな人にはなれない。
    面白いエピソードがたくさんでお涙ちょうだい的な文章ではないんだけど、どこか寂しい感じがして、読み終わったあとに余韻が残りました。
    大変失礼ながら、どんどん周りが旅立ってしまう私の98才の祖母を思い少し悲しくなりました。

    夕方に友達が徐々に家路につき自分だけが残ってしまう、ぽっかり穴が開いた感じ、みんなの分も自分が頑張って生きていくねとは思えない、というのが印象に残った。
    こんなにも多くの有名人と一緒に時代を築き、今なお現役で活躍されているのは本当にすごいことだと思う。

  • 黒柳さんの青春時代を一緒に過ごした人々への手紙のような本でした。
    私の知らない人もたくさん出てきたけどテレビが始まった時の熱を感じることができました。みんな真面目に生きてすてきでした。

  • 黒柳さんと周りのお友達との関係が素敵。沢村貞子さんが亡くなる章では涙がとまらなかった。ドラマ「トットてれび」は忠実なドラマ化だったのだなあ。

  • 黒柳氏の自伝だとばかり思って読んだのですが、黒柳氏と友人の方々との別れの本でした。親しい人との別れは何時でも辛いものです。途中からずっと泣きながら読みました。

  • 登場人物も、トットさん本人も、とてつもない人としか言いようのない話しにあふれています。

    テレビの始まりからいままでを語れるのは、その間ずっとテレビの中で生き続けるトットさんしかいないでしょう。

    そして、才能を輝かせ、華やかな世界に遊び、画面に写らない部分で人間味あふれる日常をすごした時代から、周囲の「家族」や友人が次々に亡くなっていくのを見続ける辛さはいかばかりだろうと思わさせられます。

  • 長生きすることは辛いときもあるだろうが、この人に人生は特別楽しそう。
    登場するエピソードはなくなった方たちがほとんどなので多少悲しい箇所もあるが、一つ一つの言葉が印象的。

  • 黒柳さんがこれまでであった(別れた)人たちのことが書かれている。
    それぞれ個性的で、芯がある人のことを作者の目線で、生きる哲学として教えてくれる良書

  • 歴史を感じました。まだまだ、頑張ってください!

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著者プロフィール

女優・ユニセフ親善大使。東京都生まれ。自伝的著書『窓ぎわのトットちゃん』でも描かれたトモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業、NHK放送劇団に入団。NHK専属のテレビ女優第1号として、現在にいたるまで大活躍している。『窓ぎわのトットちゃん』(1981年)は、800万部というベストセラーの日本記録を達成し、全世界で2500万部を売り上げている。アジア初のユニセフ(国連児童基金)親善大使として、長年にわたりアフリカ、アジアなどを各国を訪問、めぐまれない子どもたちのことを知ってもらうための活動に力を入れている。

「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒柳徹子の作品

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